1996 Fiscal Year Annual Research Report
高校理科IA科目群のための副読本開発に関する研究 〜STS教育の視点から〜
Project/Area Number |
07558142
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Section | 試験 |
Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
小川 正賢 茨城大学, 教育学部, 助教授 (80143139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川崎 勝 山口大学, 医学部, 助教授 (70253177)
田中 浩朗 福岡教育大学, 教育学部, 講師 (70240900)
杉山 滋郎 北海道大学, 理学部, 教授 (30179171)
川崎 謙 高知大学, 教育学部, 教授 (00116451)
大辻 永 茨城大学, 教育学部, 講師 (20272099)
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Keywords | STS教育 / 高校理科 / 理科IA / 教材開発 / 副読本 |
Research Abstract |
新学習指導要領で新たに設置された高校理科のIA科目群は、日常生活との関連を重視した科学教育をめざしている。しかしながら、新科目であるがゆえに現場教師の側には、必要性を認めながらも、具体的実践という面での不安感がある。本研究の目的は、このような日常生活との関連を重視した科学教育の教育内容としてSTS問題をとりあげ、STS教育という射程から、これらの教科で利用可能な生徒用副読本の開発を行うことにある。 昨年度実施した予備的研究(教科書の内容分析、参考資料の収集、高校教師との合同研究会等)の成果を生かして、本年度は、副読本の形式に関する議論、副読本サンプルの作成ならびに合評会の開催、副読本の試作品の高校教師への配布、予備的実践といった活動を実施してきた。その結果、副読本の形式は、全体として統一するということを避けて、それぞれのテーマと内容に合った形式を採用することとし、試作品のなかで、研究協力者の高校教師がそれぞれの学校の事情にあった試作品を利用して、生徒の反応をみることになった。副読本の試作品のタイトルは、次の通りである。 「自然災害と地球環境問題:火山・人間・地球環境」「一億総無責任時代の環境問題」「カメラを通して見る世界」「メディア記事を解読する-狂牛病問題で考える-」「自然災害を考える」「ガス機器は電気機器?」「科学と非科学-ビデオを用いて-」「鉱物の性質と自然放射線」「自然環境の変化を科学・技術・社会より考える」「水俣病を考える」「斜面崩壊」「地球環境問題」 来年度は、試作品の印刷、製本、配布と高校での試用結果の集約が主な作業となる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 小川正賢: "STS教材モジュール作成実習受講者のSTS教育意識に関する追跡調査" 茨城大学教育学部紀要(教育科学). 45. 51-64 (1996)
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[Publications] 小川正賢: "若手科学者の理科教育観" 茨城大学教育実践研究. 15(印刷中). 未定 (1996)
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[Publications] 大辻永: "STS教育とは何か 〜現代社会を捉える視点としてのSTS〜" 化学と教育. 44(3). 176-177 (1996)
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[Publications] 大辻永: "一億総無責任時代の環境問題" 科学技術時代への処方箋(北樹出版)(共著). 第6章(印刷中). (1997)
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[Publications] 杉山滋郎(共著): "田中館愛橘とelectromagnetic declinometer" 科学史研究. 35. 168-178 (1996)