1997 Fiscal Year Annual Research Report
初人者教師の力量形成を支援するデスクトップビデオ編集による授業ビデオ教材の開発
Project/Area Number |
07558145
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
片平 克弘 埼玉大学, 教育学部, 助教授 (70214327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
益子 典文 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10219321)
宮本 友弘 メディア教育開発センター, 学習リソース研究開発系, 助手 (90280552)
芝崎 順司 メディア教育開発センター, 学習リソース研究開発系, 助手 (60270427)
福井 康雄 メディア教育開発センター, 学習リソース研究開発系, 教授 (70270428)
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Keywords | 教師教育 / 映像教材 / デスクトップビデオ(DTV) / 教師の力量形成 / 初人者教育 / ノンリニア編集 / 編集システム / 映像編集 |
Research Abstract |
本年度も,昨年度に引き続き,メディア教育開発センター(旧,放送教育開発センター)所蔵の既存の映像を素材として利用し,DTV編集装置によって,初人者授業ビデオのプロトタイプの開発及びその利用可能性の検討を行い,素材としての利用基準を明らかにした。その結果,同一の授業記録を素材とした場合でも,利用者の力量により,授業観察の視点が異なるため,異なる力量の利用者に対応できる教材を開発,提供する必要性があることが判明した。そこで,本年度はこうした力量の異なる利用者に対応するために異なる2つの方法によるプロトタイプ教材の開発を試みた。 第1は,同一の授業記録素材から教材構成や補助情報の異なる複数のビデオ教材を開発した。また,教材としての映像素材の最適化を図るために,構成技法の実験的な検討を行った。 第2は,教材の利用者が自分の力量や授業観察の視点に応じて,複数のカメラにより収録した素材から,見たい映像を選択し,試聴できるようなプロトタイプ教材を開発した。新しいメディアであるデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)の機能を利用してプロトタイプ教材の開発を行った。さらに,映像理論や授業観察の視点の違いが授業映像選択にどのような影響を与えるかについて検討した。 教師の力量研究に関しては,初任者の学習者理解状態の認識および教材開発への応用を主として研究した。初任者教師が授業設計する際の支援となるよう,教材と学習者の認知の双方をより深く理解ができる課題分析法の研究を進めた。
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[Publications] 片平克弘: "中学校理科授業におけるポートフォリオ評価導入の試みーパフォーマンスのVTR録画とDTV編集ー" 日本理科教育学会関東支部大会発表要旨集. 28 (1997)
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[Publications] 片平克弘・冨田英雄: "科学博物館の展示手法の分析に基づいた新たな理科授業の構築の視点" 理科の教育. 47. 42-47 (1998)
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[Publications] 福井康雄・宮本友弘・芝崎順司: "DVD-Videoを利用した教師教育教材の開発と評価" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 649-650 (1997)
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[Publications] 芝崎順司: "映像構成技能の発達的研究" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会講演論文集. 57-58 (1997)
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[Publications] 宮本友弘: "「教育実習」のための新しいビデオ教材の開発" 放送教育開発センター研究報告. 100. 50-57 (1997)
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[Publications] 益子典文: "数学の問題解決過程における対称性スキーマ" 日本科学教育学会第21回年会論文集. 21. 267-268 (1997)
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[Publications] 大高泉・片平克弘: "日学選書9:科学教育の教育過程編成における環境教育" 日本学術協力財団, 510 (1997)
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[Publications] 武村重和・遠西昭寿・片平克弘: "日学選書9:小学校理科の学習内容削減の方略と試案" 日本学術協力財団, 510 (1997)