1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07558252
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Section | 試験 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩田 博夫 京都大学, 生体医療工学研究センター, 助教授 (30160120)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 一知 京都大学, 医学研究科, 助教授 (90168435)
筏 義人 京都大学, 生体医療工学研究センター, 教授 (00025909)
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Keywords | 糖尿病 / バイオ人工膵臓 / イヌ / アガロース / マイクロカプセル / 同種移植 |
Research Abstract |
現在、体重がヒトに近い実験動物であるイヌを用いてバイオ人工膵臓の有効性を実証するとともに臨床応用時に生じる問題を明らかにすることを試みている。バイオ人工膵臓が異種移植に適用出来るとは言え、社会的な許容また患者の心理的受け入れ安さを考慮に入れると、ヒト-ヒト間の同種移植にまずバイオ人工膵臓を適用すべきであると考え、イヌラ島を用いてバイオ人工膵臓の作成、さらに移植実験を行っている。現在まで、5匹のレシピエントにアガロースハイドロゲルにマイクロカプセル化したイヌラ島を体重1kgあたり4,300〜18,000個を大網ポーチに移植した、その血糖値正常化期間はそれぞれ4、4、28、42、49日であった。これらの実験から明らかになった解決しなければならない問題点として、(1)マイクロカプセル化ラ島の体積を小さくする、(2)一時に多量のマイクロカプセル化ラ島を移植して、高血糖にさらされることで引き起こされるラ島の消耗防止する、(3)再移植を考えて、機能を失った移植マイクロカプセルの除去と再移植方法の検討、が必要であることが明らかになった。現在、問題(1)については、遠心分離マイクロカプセル化法を研究し、10μmの極薄の壁厚を有するマイクロカプセルの開発を行っている、問題(2)については、ラ島凍結保存法を導入することで解決をはかる、問題(3)については福井医科大学の中川原と長谷川により、皮下への誘導した大網内への移植法が開発されつつあり、またわれわれも繊維芽細胞増殖因子を用いて、皮下にマイクロカプセル化ラ島の移植場所の創製を試みている。
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[Publications] 岩田博夫: "アガロース-マイクロカプセル化ラ島のイヌ同種移植への適用" 今日の移植. 9. 147-152 (1996)
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[Publications] 岩田博夫: "Poes Immunoisolation Need to Prevent the Passage of Antibodies and complements" Transplant Proceedings. 27. 3224-3226 (1995)
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[Publications] 岩田博夫: "An Immuno-Isolative Membrane Capable of Consuming Cytolytic Complement Protein" J.Biomater.Sci.Polymer Edn. 8. 225-236 (1996)
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[Publications] 岩田博夫: "異種ラ島を用いたバイオ人工膵臓の現況と問題点" 今日の移植. 8. 307-320 (1995)
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[Publications] 岩田博夫: "Permeability of Filters Used for Immuno-Isolation" Tissue Engineering. (in press).
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[Publications] 岩田博夫: "生体組織工学" 産業図書, 241 (1995)