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1995 Fiscal Year Annual Research Report

中国中世における信仰意識の形成についての基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 07610015
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionToyo University

Principal Investigator

山田 利明  東洋大学, 文学部, 助教授 (30104897)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 遊佐 昇  明海大学, 外国語学部, 助教授 (40210588)
川崎 ミチコ  東洋大学, 文学部, 助教授 (30186085)
Keywords中国宗教 / 信仰意識 / 中国中世 / 道教 / 仏教
Research Abstract

本年度は当該研究のうち主に文献資料の蒐集と、それらの資料からの信仰・儀礼・思想あるいは信仰意識などを現わす用語及び概念・故事などの抽出を行ない、コンピューター処理を施した。
文献資料にかんしては、1)主に明代成立の歓喜書(善書)類の覆刻版を入手したこと、2)唐末・宋代の神仙譚や霊験譚の文献を入手したこと、などを挙げる事ができる。また、従来の中国中世の信仰研究については、仏教や道教についての研究が多く、儒教信仰に関しては未開拓であった。この研究では、その点に留意しつつ、六朝〜唐代の儒教信仰にかかわる文献の捜収に務め、宋・楊復の『儀礼図』などの複写を得た。
研究内容については、民衆信仰の中心である道教信仰が、現世利益を基盤として形成され、その形成の過程で、儒教的信仰や仏教信仰を摂取した態様を明らかにすべく、道教の斎〓儀礼のなかの儒教的儀礼にもとづく科法や、仏教信仰にもとづく科法の抽出に努めた。また、唐末・杜光庭の道教霊験譚や、六朝の宗教説話を調査し、儒・仏・道三教の価値観や混在や、官使と民族の信仰意識の相違などを探り、六朝初期から唐末・宋初の信仰意識とその形態の変遷を考察しつつある。さらに、仏教が民衆の間に定着するのは、その信仰形態の変容にあることに注目し、所謂中国撰述経典を時代ごとに分類し、それぞれの時代的特長の把握に努めている。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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