1995 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者の社会性における二側面:SocialityとSociabilityの検討
Project/Area Number |
07610160
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
佐藤 眞一 (財)東京都老人総合研究所, 心理学部門, 研究員 (40196241)
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Keywords | 高齢者 / 社会性 / sociality / sociability / 生涯発達 |
Research Abstract |
(1)socialityおよびsociabilityの概念化と測定尺度の構成 従来行われてきた社会性に関する研究を展望し、概念とその測定に用いられている質問項目を検討した。socialityに関しては24種類の概念を検討し、65項目からなる尺度を作成した。sociabilityに関しては、すでに対人スキルと自己モニタリングを中心に概念化を図っていたが、今回、改めて検討し直すことにした。そして、関連すると思わせる概念を17種類検討し、61項目からなる尺度を構成した。 なお、両尺度への反応方法は、ともに両極5件法とした。 (2)質問紙の作成 sociality尺度およびsociability尺度との関連性を検討するために、原因帰属尺度、対人不安尺度、自尊感情尺度、基本属性から構成される質問紙を作成し、実施した。 (3)データの収集 特定の社会集団に所属する高齢者を対象とすること、および自記式質問紙法の実施可能な対象者であることを条件に、高齢者教室参加者を対象として調査を実施し、303票が回収できた。また、発達的変化を検討するために対照群として大学生286名からもデータを得ることができた。 質問票回収後、データをコンピュータ入力し、データのクリーニングと解析のためにデータ変容作業が終了したところである。また、同時に文献検索作業を行い、データベース作成の準備を行った。今後は、データの基礎的解析を進めてゆく予定である。
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