1996 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニティ・ケアの理念とその具体化の比較地域的研究
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07610205
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | Waseda University |
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Principal Investigator |
久塚 純一 早稲田大学, 社会科学部, 教授 (90037086)
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| Keywords | 社会福祉 / 高齢者 / 障害 / コミュニティ・ケア / 地域福祉 / 老人保健福祉計画 |
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| Research Abstract |
平成7年度の成果を踏まえ、8年度の研究は、コニュニティー・ケアに力点を置いている自治体の周辺の県について調査することによって、「コニュニティー・ケアに力点を置いている自治体とそのように感じられない自治体の間における差」の実態とその要因について研究した。
具体的には、「福岡県内の市町村」・「佐賀県内の市町村」・「熊本県内の市町村」の三圏域の老人保健福祉計画の策定について、書面による調査とインタビュー調査をおこない、「コニュニティー・ケアの有する普遍的な価値」と「コミュニティー・ケアに有する地域特性という価値」が、計画策定担当者の意識のなかでいかに作用し、計画自体に具体化したのかを検討した。「佐賀県」、「熊本県」では、マニュアルによる老人保健福祉計画の策定自体が自己目的化し、地域の他の計画を視野に入れる事が少なく、結果として、地域の特性を踏まえたコミュニティー・ケアの計画策定に繋がらなかったことが想像される。このことの原因としては自治体の規模や県と市町村との関係も考えられるが、福祉やコミュニティー・ケアに内在する二つの相いれない価値が現場の策定担当者の意識に作用しているものと思われる。
さらに地域を拡大して同様の調査を継続することにより「コミュニティー・ケアの理念とその具体化についての関係」を調査することが課題となる。
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