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1996 Fiscal Year Annual Research Report

わが国における外国人児童生徒の文化的適応と教育に関する調査研究

Research Project

Project/Area Number 07610267
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

江渕 一公  九州大学, 教育学部, 教授 (60036845)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 竹熊 尚夫  九州大学, 教育学部, 講師 (10264003)
吉谷 武志  九州大学, 教育学部, 助教授 (60182747)
稲葉 継雄  九州大学, 教育学部, 助教授 (00134180)
Keywords外国人子女教育 / 異文化間教育 / 非定住外国人 / 日本語教育 / 母語・母文化教育 / 文化的
Research Abstract

この研究はわが国の学校に在籍する外国人児童生徒(特別の日本語教育を必要とする非定住外国人児童生徒)の言語的・文化的適応と教育の実態を教育人類学及び国際教育学の視角・方法によって明らかにし、外国人児童生徒の教育のための理論的及び実践的に有効な知見を獲得することを目的とするものである。
本調査研究の過程で以下のようなことが明らかになってきている。
1.こうした子どもたちが同じ学校に多数存在する、「集中型多数地域」における学校では、関係者の努力によって、日本語教育及び文化的な適応に関して成果を上げつつあること。
2.しかし、本調査が焦点を当てている、「分散型少数地域」(学校単位で1〜2名程度の在籍)においては、訪問面接調査により担任教師、日本語担当教師、そして両親や子どもたちの中に様々な問題が生じていることが明らかになりつつある。例えば、こうした子どもたちの日本語の獲得や学校や地域での生活への適応状況は、担任教師や親の対処に任されており、必ずしも学校全体、地域での協力的取り組みがなされていないこと、担任教師や日本語教師と家庭とのコミュニケーションが十分に保証されていないことなどである。
3.前年の調査以来、一方で、日系人児童生徒の文化適応が比較的容易に進んでいる状況がありながら、他方で、日系人児童生徒の中には、母国への帰国と来日を繰り返している子どもたちが生じており、こうした子どもたちについては母国文化と日本文化の両文化への適応に困難が生じていること。
4.そのほか、幼少時(幼稚園や保育所年齢)から日本で過ごした子どもの中に、日本文化そのものの「母文化化」のような現象がみられ、両親や親族との不適応現象も生じていること、などが明らかになってきている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 竹熊尚夫: "異文化間教育学におけるエスニシティ研究-外国人教育を中心に" 科研基盤研究(A)(I)中間報告書(代表江渕一公). 113-116 (1997)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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