1996 Fiscal Year Annual Research Report
第二次大戦時における北海道の人造石油工場の建設と生産実態に関する研究
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07610359
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Research Institution | The Historical Museum of Hokkaido |
Principal Investigator |
丹治 輝一 北海道開拓記念館, 学芸部・資料管理課長 (60132833)
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Keywords | 石炭液化 / 人造石油工業 / 軍需工場 / 燃料政策 |
Research Abstract |
1.滝川市郷土館所蔵史料の調査 平成7年度に概要を把握した旧北海道人造石油滝川工場および滝川化学工業関係史料の詳細調査を実施し、とくに滝川工場の設立と生産事情、敗戦にともなう軍需工場から民需工場への転換経過、滝川化学工業の生産事情を重点的に調査し、個別工場レベルの史料が消滅し、解明が困難となっている人造石油工場の実態と敗戦直後の民需工場への転換過程を跡づけた実証的研究としての成果を得た。また、同館所蔵の工場関係写真約800点について調査した。 2.渡邊眞一所蔵史料の調査 同氏所蔵の旧北海道人造石油滝川工場関係史料は滝川市郷土館所蔵史料同様、現存するまとまった人造石油工場関係一次史料であることを確認した。しかし、この資料を活用するには資料分類・整理が前提であり、詳細調査と史料分析・検討は今後の課題として残された。 3.文献・記録資料調査 北海道の人造石油生産を全国的視野から位置づけるため、前年度に続き昭和戦前期の燃料政策、人造石油製造事業計画資料、国内および旧満州・樺太・朝鮮に建設された人造石油工場、人造石油技術開発に関する資料を国立国会図書館、(財)東洋文庫で調査・収集し、1の滝川工場関係史料分析に関連づけた。 4.その他、当初計画していた旧北海道人造石油滝川工場当時の関係者の聞取り調査、留萌研究所の調査は、調査対象者の分散、高齢化などから未調査に終り、今後の課題として残された。
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Research Products
(1 results)