1996 Fiscal Year Annual Research Report
インターネットを利用する英語リーディングインターフェースの研究
Project/Area Number |
07610485
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Research Institution | Notre Dame Women's College |
Principal Investigator |
服部 昭郎 ノートルダム女子大学, 文学部, 教授 (30238026)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 康友 ノートルダム女子大学, 文学部, 助教授 (20118590)
グレゴリー ピーターソン ノートルダム女子大学, 文学部, 助教授 (00234641)
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Keywords | 異文化交流 / コンピューターネットワーク / 英語 |
Research Abstract |
研究期間2ヶ年のうち、1995年度には設備に関するレイアウトを完成すること、そして1996年度は本研究の中心的ターゲットであるリーディングのインターフェース創作に焦点をあわせる計画であったが、モデルとしてPOETS(Personalized Online Electronic Text Services)プログラムを提示することにより予定していた研究成果をほぼクリア-できたものと考えている。 学習者の能力および知的興味に柔軟に対応し得る様々な分野のテキスト提供に関しては、ネットワーク上で利用に供されているテキスト群が加速度的なスピードで増加している現状に於いて、本研究が当初目指した「蓄積型」よりも「分散型」データベースの有効性をあらためて確認させることとなった。その結果、POETSプログラムにおいてはこの分散しているテキストを効率よくリーディング材料にするため多くの検索システムを用意することで対応することとなった。 また本プログラムの特質のひとつとしてネットワーク上で利用可能な英語辞書の提供をあげることができる。バイリンガリズム(日本語と英語)を基調とするこの辞書によってリーディングの過程で利用者が迅速な語彙サポートを受けることが可能となり、これまでの印刷物を媒体とするリーディングとは根本的に異なる学習環境を実現することになった。また、この辞書が日本国内からの利用よりも外国からのアクセスによって利用されることがはるかに多いことは、今後、国際的なネットワークを利用する教育環境構築に対するひとつの大切な指針となると考えている。 このインターフェースはPOETSプロジェクトとしてインターネット上で公開運営されており(http:/www.notredome.ac.jp/POETS/)、これが本研究の主要な成果であることは言うまでもない。 なお期間中に発表した本研究に関係する論文等を集めて報告書を作成している。
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[Publications] 服部昭郎: "言語学習とハイパーテキスト" ノートルダム女子大学研究紀要. No.27. 49-61 (1997)
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[Publications] グレゴリー・ピーターソン: "The POETS Electronic Library : Curreut Stafas,Issves and Plans" Insight(ノートルダム女子大学英文学会). No.28. 57-82 (1996)