1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07650153
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
大谷 利勝 日本大学, 生産工学部, 教授 (00059263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 和義 日本大学, 生産工学部, 助教授 (10060104)
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Keywords | 光造形法 / 光ファイバ / 感光性樹脂 / 積層模型 / 硬化 / 二次露光 |
Research Abstract |
本研究は、液状の感光性樹脂に直接紫外線を導光した光ファイバを挿入して積層模型を作り、階段状の斜面部に二次硬化を行い、平滑な斜面部を有する模型の製作を検討することを目的としている。 平成7年度科学研究費で購入したパーソナルコンピュータを現有設備に接続し積層模型を製作した。当初は光ファイバ端面にテフロンFEPフィルムを接着して行う計画であった。この方法で積層模型を製作したところ第1層目は成形できた。しかし第2層目は硬化した樹脂が第1層目に付着せず、光ファイバ側に付着し成形が不可能であった。そこで、状液の樹脂と光ファイバが接触しないように空気層を端面と樹脂の間に設け、ファイバーを移動して模型を製作している。ファイバの移動速度を10〜50mm/s、照度を1〜2w/m^2、1層の厚さを0.2〜0.5mm範囲で行った。ファイバの移動速度が25mm/s以上になると空気層が変形し、これにともない空気層に接している感光性樹脂の面も乱れ、硬化した樹脂面に凹凸が生じるとともに、上面肩部が丸くなった。したがって、移動速度は10〜20mm/sの範囲で照度が1.0〜1.5w/m^2、1層の厚さが0.5mmの条件が適当であることがわかった。また、凹凸面を有した模型表面を底面がFEPフィルムを圧着したガラス板の樹脂槽に沈め、底面から二次露光すると平滑な面を有する模型ができ、感光性樹脂中に光ファイバで紫外線を導光することにより積層模型製作の可能性を見いだした。なお実験結果は、日本機械学会に投稿すべく現在準備中である。
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