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1995 Fiscal Year Annual Research Report

パラジウム錯体による二相系触媒反応の研究

Research Project

Project/Area Number 07651059
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionTottori University

Principal Investigator

木地 實夫  鳥取大学, 工学部, 教授 (60026002)

Keywordsパラジウム触媒 / カルボニル化 / 二相系反応 / アルケニルケトン / ブテノリド / フラノン
Research Abstract

アリルおよびアリールハロゲン化物のカルボニル化、還元反応を検討した。
1.アリル化合物のカルボニル化をアルコール-炭酸カリウム(固-液)二相系で行った。ホスフィン配位子が存在しない場合は、常温常圧で反応が進行し、β,γ-不飽和エステルを高収率で与える。1時間以内に反応が完結する。トリフェニルホスフィンを添加した触媒系は、常圧では反応はきわめて遅く、加圧下で十分な活性を示し、長時間安定である。
関連反応として、トリエチルアミン中、o-ヨードアニリンまたはo-ブロモフェノールを共存させて反応させたところ、アリル位とo-位がカルボニル化され、カップリングした環状化合物が生成することがわかった。
2.ヨウ化ベンゼンと末端アルキンのカルボニル化-カップリング反応を、アルキル水溶液-有機溶媒二相系で検討した。フェニルアセチレンを用いると、安息香酸が副生するが、アルキニルケトンが中程度の収率で得られる。触媒としては、酢酸パラジウム-トリフェニルホスフィン-第四級アンモニウム塩(相間移動剤)系が好ましい。2-メチル-3-ブチン-2-オールの反応では、一旦アルキニルケトンが生成し、これがされに還元、カルボニル化されて環化したブテノリドが、40%程度の収率で得られる。このほかに、安息香酸とフラノンが生成する。アルキンとヨードベンゼンの比を大きくし、一酸化炭素圧を高くすると、フラノンの生成が抑制されて、ブテノリドの選択性が向上する。

URL: 

Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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