1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07660019
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
黒田 俊郎 岡山大学, 農学部, 教授 (10032301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齊藤 邦行 岡山大学, 農学部, 助教授 (60153798)
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Keywords | ダイズ / 花房次位 / 収量 / 花器 |
Research Abstract |
ダイズ花器の分化・発育を把握するには,まずその開花習性をしる必要がある。ダイズ品種は生育習性,とくに出葉と開花秩序の相違によって無限伸育型と有限伸育型に大別される。両者の比較検討により収量と花器の分化・発育の関係をあきらかにしようとし,枝条の開花は両者とも低次位から順次求頂的に進行すること,無限伸育型は上部の1次花房が開花を続行して0次花房を欠如し,高次位花房がすくなく,結実過程がことなることなどが明白になった.材料には有限伸育型品種としてタチスズナリ(IIb)を無限伸育型品種として東山69号(IIc)を使用した. (1)東山69号では開花始期後も各枝条の出葉が継続し,開花はその出葉を追尾するようにさらに進行した. (2)花房次位別に開花の推移を検討すると,両品種とも低次位から高次位へと波状的に開花が進行したが,タチスズナリでは低次位が終了するころに高次位が開始するのに対し,東山69号では枝条上位の1次花房の開花が継続して開花期間が長期におよび,その途中に2次花房の開花が開始した. (3)収量(第5表)は東山69号がややたかくなったが,タチスズナリでは2次椏枝が全収量にかなり(28%)寄与したこと,東山69号では1次が圧倒的におおい(86%)ことが特徴的であった. (4)無限伸育型品種の後発1次花房とその着生葉ならびに有限伸育型品種の椏枝花房とその着生葉が収量成立におよぼす影響に注目すべきである.
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