1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
島田 眞久 大阪医科大学, 医学部, 教授 (00084830)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早さき 華 大阪医科大学, 医学部, 助手 (90257866)
小西 正良 大阪医科大学, 医学部, 講師 (60257871)
渡邊 正仁 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (70084902)
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Keywords | 脳梁切断 / 錐体細胞 / 樹状突起棘密度 / Golgi-Cox鍍銀染色 / レーザー顕微鏡 |
Research Abstract |
我々は先に、先天性脳梁欠損マウスの投射線維の機能に関して、大脳運動野を電気刺激すると同側の前肢筋が収縮することを見いだすとともに、正常マウスの脳梁を外科的に切断した場合でも同様の結果を得ている。いずれも錐体路が正常に存在しているにもかかわらず脳梁線維が欠如しているだけでかかる運動機能を呈することは、交連線維のremodelingの可能性を示唆している。このことを間接的に証明するために、本年度は、交連線維の起始細胞が多く存在する第3層錐体細胞のapicalmain dendriteおよびoblique blanchのdendritic spine densityを、交連線維の多くが終末する第2層で測定した。すなわち、前年度に引き続き脳梁の前部(吻、膝、体を含む)切断後、1,3,6,10,12日の例数を増やし、大脳皮質運動野の第5層錐体細胞では第3層の、第3層の錐体細胞では第2層でのapical main dendriteおよびoblique blanchのdendritic spine densityをGolgi-Cox変法で染色、レーザー顕微鏡で測定した。その結果、術後6日〜10日をピークとするdendritic spineの有意の増加を認めた。又、これら術後のdendritic spineは正常に比し太いことが特徴的であったが、第5層錐体細胞の方が第3層錐体細胞より、より顕著であった。また、これらの現象はいずれも一過性であった。
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