1995 Fiscal Year Annual Research Report
循環系複合パラメータによるメンタルストレス評価法の確立と特殊環境医学への応用
Project/Area Number |
07670413
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
平柳 要 日本大学, 医学部, 講師 (20189864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷島 一嘉 日本大学, 医学部, 教授 (40010029)
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Keywords | メンタルストレス / 心拍変動 / スペクトル解析 / 圧受容体反射感受性 / 数量化 |
Research Abstract |
主に循環系の複合パラメータによるメンタルストレスの定量的評価法を確立するために、十分な安静椅座位後に3段階の暗算ペース負荷、すなわち印刷された一桁の数値とカセットテープから一定の時間間隔で聞こえてくる一つの数値を加算する暗算課題において、そのペースが異なる3種類(2秒毎暗算;1.5秒毎暗算;1秒毎暗算をそれぞれ3分間づつ)のブロックで構成された暗算ペース負荷を15名の健常若年成人に実施した。そして、その時の心拍数、血圧、一回心拍出量、呼吸数、心電図R-R間隔変動のLF成分とHF成分のパワースペクトルおよび圧受容体反射感受性等の生体情報パラメータを測定ないし算出した。 このメンタルストレス負荷実験で計測ないし算出されたパラメータの中で、段階的に漸増する暗算ペース負荷に対し、単調増加ないし単調減少が認められ、かつ順位相関係数が比較的大きかったパラメータは、心拍数(単調増加)、R-R間隔のLF成分とHF成分のパワースペクトル(いずれも単調減少)、圧受容体反射感受性(単調減少)および呼吸数(単調増加)であった。 そこで、暗算課題の負荷レベル(順序尺度)を目的変量、抽出された5つのパラメータを説明変量として、林の数量化モデル(I類)を適用し、内部データでの回帰推定モデルの予測性能の評価を行った。
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