1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07670425
|
Research Institution | UNIVERSITY OF TOKYO |
Principal Investigator |
福原 俊一 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30238505)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 三郎 神戸大学, 医学部, 教授 (00093500)
|
Keywords | 途上国の特性 / 評価項目 / 評価細目 / 回答方法 / チェック機能 / 多変量解析 |
Research Abstract |
東京大学と神戸大学を主とした医学国際交流の過去のデータを集計整理した。さらに他団体による交流実績も一部加えて、評価項目の抽出作業を行った。各機関、各団体によってまとめられた実績は、様式が異なり、研究交流テーマも異なるので、一定の基準をつくるための複雑な解析作業を行った。大項目として5つが抽出された。1は対象国の医療現状、2は研究滞在中の生活、3研究テーマ、4結果の公表、5フォローアップである。一般には、研究評価は3および4が重視されがちであるが、発展途上国との医学交流における評価では、1と2も研究推進の優先課題となるものであることがわかった。さらに、5が抽出されたことは、発展途上国の経済発展、政治変化は各国によって事情が大きく異なる。共同研究終了後の状況によって、フォローアップの必要と期間が大きく変わってくることもわかった。中項目では、それぞれ上位10を選んだ。1では「地理環境、政治環境、社会文化環境、水道施設、人口動静態、疾病構造、主要死因、医療施設、医療従事者、衣食住変化」2では「言葉、気候、習慣、宗教、近隣、生活費、交通、知人、研究見通し、家族」3は「実験、野外、調査、感染症、内科系、外科系、社会医学、環境生態、地域保健、学際」4では、「学会、学術誌、一般誌、マスコミ、研究会、言語、範囲、インパクト、独創性、受信層」5では、「財源、場所、還元度、人材、期間、達成度、進捗状況、機関要望、住民向上、展望」である。平成9年度の収集データ数は十分ではなかったが、実施方法については一つの結論を得た。つまり、中項目質問項目については、多肢選択、5段階評価、文章記述、聞き取り、観察法などを取り入れなければ、一方法のみでは現状評価は不可能である。
|