1996 Fiscal Year Annual Research Report
実験腫瘍の抗Fas抗体とフローサイトメトリーを用いた照射後の細胞死動態の解析
Project/Area Number |
07671034
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
赤木 清 関西医科大学, 医学部, 講師 (30098115)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板垣 康 関西医科大学, 医学部, 助手 (00193409)
播磨 敬三 関西医科大学, 医学部, 講師 (20121973)
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Keywords | アポトーシス / 放射線 / 抗Fas抗体 / 実験腫瘍 |
Research Abstract |
平成7年度はBalb/cマウスに移植可能な腫瘍細胞SCC-7を用いて、Co-60γ線を用いて小線量(3-8cry)及び高線量(30cry)照射後(6時間、12時、24時、3日、7日、14日)に、腫瘍組織を摘出し、クリオスタットで凍結切片を作成し、抗Fasモノクローナル抗体を用いて免疫組織染色(ABC法)を行い、アポトーシスの出現頻度を半定量時に処理した。用いた抗Fas抗体は市販されている(Apo-1:アポタックオンコジーン社)を用いて行った。 平成8年度は免疫組織染色でのアポトーシスの陽性細胞を各線量、経日的に定量化を行った、対照群でも腫瘍径が1cmにしても3〜5%の陽性細胞が認められる。3Gyの照射後6、12時間後、陽性細胞の増加を認めたが、1日後から14日間、特に著名な変化を認めなかった。30Gyの大線量では、初期(3〜6時間後)では、著名なアポトーシスの増加は認めず、細胞の膨化、細胞の破壊(壊死)が照射後、7〜14日で著名で、アポトーシスの陽性細胞には変化が認められなかった。 初期予定していた腫瘍組織から、単一浮遊細胞にしてFiTC-抗モノクローナル抗体で定量時に測定を試みたが、腫瘍組織から単一浮遊腫瘍細胞にてFiTC抗体での染色性の問題があり、照射後のアポトーシスの出現の再現に定量的測定は現在継続中である。
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