1996 Fiscal Year Annual Research Report
進行癌の予後因子の分子生物学的アプローチ、癌遺伝子bax/bcl-2比との関連
Project/Area Number |
07671037
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Research Institution | KANSAI MEDICAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
播磨 洋子 関西医科大学, 医学部, 講師 (80140276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 正浩 関西医科大学, 医学部, 助手 (40268339)
永田 憲司 関西医科大学, 医学部, 助手 (30247928)
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Keywords | 子宮頚癌 / アポトーシス / 癌関連遺伝子 |
Research Abstract |
放射線の抗腫瘍効果の先行指標として、腫瘍細胞の有する遺伝子中でBax/bcl-2に注目し、当科に受診する子宮頚癌IIIb期療法に対しBiopsyを行い、腫瘍細胞のDNAを抽出し、RT-PCR法によりDNAの増幅mRNAを調整後、p53、bcl-2、baxの各遺伝子プローブを用いて遺伝子発現を定量に、特にbax/bcl-2比と放射線の治療効果、予後との関係について検討した。p53、bcl-2、bax遺伝子は細胞のアポトーシス関連の遺伝子として注目されているものである。子宮頚癌IIIb、IV期24例について、初診時にBiopsyを行った。腫瘍組織は-80℃で保存し、一部をホルマリン固定した。凍結切片はp53、bcl-2、baxのアポトーシス関連遺伝子の発現について検討した。パラフィン固定はH.E.染色、腫瘍細胞の増殖動態の解析にはPCNAによる免疫組織染色を行った。平成7年度に本法の手技は確定された。平成8年度は、これらのDateを解析し、放射線治療で著効な抗腫瘍効果を示した症例では、p53遺伝子の発現が高い傾向を示した。bcl-2、bax遺伝子については各々のプローブの相補的な配列をもったハンドの検出率が低く、個々の定量化までの実験手技が確立されておらず、現在研究は進行中である。
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