1995 Fiscal Year Annual Research Report
MRスペクトロスコピー画像法による双極性障害の脳代謝の研究
Project/Area Number |
07671065
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
山田 尚登 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (50166724)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塩入 俊樹 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40235487)
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Keywords | 磁気共鳴スペクトロスコピー / 躁うつ病 / エネルギー代謝 |
Research Abstract |
今年度は、^<31>P/^1H二重同調ボリュームコイルおよびGE社製1.5テスラMR装置SIGNAを用いて、MRスペクトロスコピー画像を撮像するためのシステムを構築した。また、このボリュームコイルを用いてMRスペクトロスコピー画像を撮像するための、化学シフト画像用パルス系列を開発した。更に、得られたデーターを処理するためのデータ処理システムをSUN WORKSTATION上で構築した。また、脳の形態学的所見との比較を行うために、Machintoschコンピューターを用いて、定量的に脳形態学的所見を計測することが出来る画像処理システムを構築した。 これらのMRスペクトロスコピー測定システムを用いて、臨床研究を行った。後頭葉における光刺激時の脳エネルギー代謝の変化について、双極性障害患者8名および年齢・性別の一致した、正常被検者9名について測定を行った。その結果、正常被検者では、光刺激により、後頭葉のクレアチンリン酸値が有意に低下することを見いだした。一方、細胞内pHが、骨格筋の収縮時と異なり、上昇する傾向にあることを見いだした。これは、脳のエネルギー代謝状態が、骨格筋とはかなり異なることを示していると考えられた。双極性障害患者については、まだ症例数が少ないものの、正常被検者と異なり、光刺激後に更にクレアチンリン酸が低下するという特有の異常を見いだした。 今後更に症例数を増やし、検討を加える予定である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Kato T 他4名: "Effect of photic stimulation on energy metabolism in the human brain measured by ^<31>P MR spectroscopy." Journal of Neuropsychiatry and Clinical Neurosciences. (in press).
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[Publications] Kato T 他6名: "Choline-containing compounds detected by proton magnetic resonance spectroscopy in the basal ganglia in bipolau disorder" Journal of Psychiatry & Neuroscience. (in press).
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[Publications] Kato T 他6名: "Latecalized abroumality of high energy phosphate metabolism in the frontal lobes of patients with binolar disorder detected by phase-encoded ^<31>PMRS." Psychological Medicine. 25. 557-566 (1995)
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[Publications] 加藤忠史: "MRS;MRスペクトロスコピーによる脳代謝測定" 臨床精神医学. 24. 537-545 (1995)
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[Publications] 神庭重信編(分担執筆 加藤忠史): "躁うつ病の脳科学(第4章 MRSの原理と応用)" 星和書店, 99-112 (1995)