1996 Fiscal Year Annual Research Report
神経細胞死防止作用をもつプロテオグリカンの局在と機能に関する研究
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07671071
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
岡本 基 岡山大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80144757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 秀治 岡山大学, 医療技術短期大学部, 助手 (50220009)
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Keywords | プロテオグリカン / コンドロイチン硫酸 / 遅発性神経細胞死 / 防止作用 / フォスファカン / ヘパラン硫酸 |
Research Abstract |
神経細胞死防止作用をもつプロテオグリカンを同定するため,新生児ラット脳の可溶性画分からコンドロイチン硫酸プロテオグリカン(CSPGs)を精製して,ラット大脳皮質,海馬初代培養神経細胞のグルタミン酸による遅発性細胞死に対する防止効果を検討し,以下の結果を得た。 1,臭化シアンで切断したCSPGsコア蛋白の作用解析から,プロテオグリカン型プロテインチロジンホスファターゼの細胞外ドメインと同じ分子であることが解明されているフォスファカンに遅発性神経細胞死防止機能があるらしいことが判明した。 2,これを確認するため,フォスファカンコア蛋白の各領域と相同なリコンビナント蛋白を作製してそれらの作用を解析した結果,フィブロネクチンIII型リピートのC末端側に位置するコア蛋白領域が防止機能をもつことが判明した。しかし,遅発性神経細胞死防止機能がこのコア蛋白領域に特異的かどうかを確認するには至らなかった。 フォスファカンの遺伝的てんかんラット脳における発現と分布を検討する準備として,ジゴキシゲニン標識RNAプローブを用いたノーザンブロットとインサイチュハイブリダイゼーションでSDラットにおけるフォスファカンmRNAの検出を試みたが,期待した感度が得られず,アイソ-トプ標識DNAプローブとポリクロナール抗体でmRNA,蛋白レベルの発現を検討中である。ヘパラン硫酸プロテオグリカン(HSPGs)については,リポプロテインリパーゼとこれに対するポリクロナール抗体を用いて,ng/m1濃度のHSPGs測定が可能な酵素免疫測定法を開発し,ラット脳HSPGsの測定に応用可能なことを確認したが,神経細胞死との関係,発現と分布については検討できなかった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Okamoto Motoi他: "Chondroitin Sulfate proteoglycans protect rat's cortical and hippocampal neurons from delayed cell death induced by excitatory amins' a^^'cids." Neuroscience Letters. 172. 51-54 (1994)
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[Publications] Ito Sekiko他: "Expression of Phosphacan,a chondroitin Suifate proteoglycan,care proteins in Esherichia coli as a fusion protein with glutethion S-transferase" 岡山大学医療技術短期大学部紀要. 6. 63-72 (1995)
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[Publications] 岡本基: "ヘパラン硫酸プロテオグリカンの酵素免疫学的微量測定法の開発と応用" 平成6年度両備てい園記念財団研究報告書. 10. 1-6 (1996)
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[Publications] 岡本基: "培養神経細胞の興奮アミノ酸感受性に及ぼす脳プロデオグリカンの影響" てんかん治療研究振興財団研究年報. 8. 22-27 (1996)
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[Publications] Okamoto Motoi他: "An enzyme-linked immunosorbent assay for heparam Sulfate Proteoglycans." Life Sciences. (in press). (1997)