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1996 Fiscal Year Annual Research Report

マウスにおける薬剤誘導性免疫寛容の普遍的導入とその大動物への応用

Research Project

Project/Area Number 07671312
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

富田 幸裕  九州大学, 医学部, 助手 (90180174)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福村 文雄  九州大学, 医学部, 助手 (80264026)
Keywords免疫寛容 / Cyclophosphamide / キメリズム
Research Abstract

1x10^8個のB10.D2(H-2^d,IE^+)脾細胞recipient C57BL/10(B10,H-2^b,IE^-)マウスに静脈内投与2日後にCP(200mg/kg)を腹腔内投与することにより寛容状態を誘導する。我々はこれまでの組み合わせでは、コントロール群(平均生着日数11日)にくらべ3週間ほどの皮膚移植片の生着延長効果を観察している。処置を受けたB10マウスの寛容誘導状態を以下の方法で行なった。
1x10^8個のB10.D2(H-2^d,IE^+)脾細胞をrecipient C57BL/10(B10,H-2^b,IE^-)マウスに静脈内投与2日後にCP(200mg/kg)を腹腔内投与することにより寛容状態を誘導した。コントロール群(平均生着日数11日)にくらべ3週間ほどの皮膚移植片の生着延長効果を観察した。さらに処置を受けたB10マウスの寛容誘導状態を以下の方法で個々のマウスについて行なった。(1)フローサイトメトリー法によるキメラ状態の解析:個々のマウスの細胞動態を観察するためにマウス末梢血を採取しHypotonic shock法により白血球(WBC)を分離し、抗H-2D^dモノクローナル抗体((mAb)を用い寛容誘導後、1週、4週、7週、10週にキメラ状態の解析を行なった。骨髄レベルでのキメラ状態は末梢顆粒球レベルでのキメラ状態に非常に相関するので顆粒球レベルでのキメラ状態の解析が非常に重要であった。(2)寛容誘導機序の解析:マウスclass II IE抗原に特異的に反応しIE^+マウスでは胸腺内でclonal deletionされているVβ11^+T細胞を解析することにより行なった。。CP-induced tolerance系の主な機序であるantigen-stimulated T cell-destructionその後のclonal deletionがrecipient内で成立するかを調べた結果、キメラ状態と皮膚移植片の生着延長の程度の間には相関関係が認められた。
かしながらMHCが異なる組み合わせであるこのB10→B10.D2においてキメラ状態を深く誘導することが非常に難しくCP dose,骨髄細胞の投与時期いずれを検討しても将来の臨床応用へとつながる十分な皮膚片の生着、キメラ状態の誘導が困難であった。このため、現在寛容誘導のプロトコールについて再検討を行い新たな薬剤、抗体を組み合わせながら低毒性を維持するプロトコールの確立を目指しているところである。

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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