1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671412
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | 宮崎医科大学 |
Principal Investigator |
井出 秀幸 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (80264381)
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Keywords | 銅欠乏 / pancreatic hepatocyte / コレステロール代謝 |
Research Abstract |
我々は、銅欠乏食投与後のラット膵に新に出現してきたpancreatic hepatocyteについて背景にある遺伝子レベルの変化、機能面について検討を加えている。まず、我々の教室の専門分野であるコレステロール代謝、胆汁生成の面からpancreatic hepatocyteの機能について肝細胞としての成熟度を見ることにした。銅欠乏食投与後数週ごとに膵を採取し、RNAを抽出、さらにreverse transcriptaseによって一本鎖DNAとし肝臓におけるコレステロール代謝の代表的酵素7α-hydroxylase,5β-reductaseのプライマーを用いてそのPCRの増幅産物に対して以下の実験を行った。銅欠乏食投与後に膵が高度に萎縮するために充分な量の膵を確保できないという難点のためにこの様な実験系を用いざるを得なかった。7α-hydroxylase,5β-reductaseの両酵素は、mRNAレベルにおいて肝で行われているごとく膵内でも発現しているだけでなく酵素の日内変動も認められることがわかった。このように膵内に分化した肝類似細胞は成熟肝細胞のごとくコレステロールを代謝し胆汁を生成する能力があるのではないかと考えられた。
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