1996 Fiscal Year Annual Research Report
スキルス胃癌モデルを用いた癌間質の増生.硬化.収縮の機序に関する研究
Project/Area Number |
07671420
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
菊池 史郎 北里大学, 医学部, 講師 (30161417)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 秀人 北里大学, 医学部, 講師 (60146420)
井原 厚 北里大学, 医学部, 講師 (80184787)
渡辺 健児 北里大学, 医学部, 助手 (10220881)
伊藤 義也 北里大学, 医学部, 助手 (40203187)
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Keywords | コラーゲンゲル培養 / スキルス胃癌 / 癌間質 |
Research Abstract |
1、コラーゲンゲル培養法を用いて、コラーゲンゲルの収縮について種々の起源の線維芽細胞、またスキルス胃癌細胞(KATOIII)を含む他の樹立細胞(RPMI 7932,WiDr,MKN 45)を用いて検討を行った結果、ゲル収縮には癌細胞種に関わらず線維芽細胞が重要な役割を担っていることが明らかにされた。 2、本モデルへのフィブロネクチンの関与を免疫組織学的に検討した線維芽細胞のコラーゲン認識にはフィブロネクチンが関与していたが、癌細胞については明らかではなかった。接着因子のゲル収縮への関与は今後の研究の進展に非常に重要な点であり、本年度中にさらに他の因子について詳しい検討が必要と思われた。 3、ヌードマウスを用いてin vivoで胃癌モデル作成の予備実験を行った。マウス胃壁内へ癌細胞を注入し局所において癌細胞の増殖が確認し得た。モデル作成における至適条件、移植胃癌の組織学的所見を検討の上in vitroのモデルとの対比が必要であると考えられた。
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