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1997 Fiscal Year Annual Research Report

ラマン分光法による脊髄伸張時の脊髄内水分量の経時的変化の観察

Research Project

Project/Area Number 07671545
Research InstitutionJikei University School of Medicine

Principal Investigator

谷 諭  東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10147332)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 奥田 芳士  東京慈恵会医科大学, 医学部・脳神経外科, 助手 (40233465)
磯島 晃  東京慈恵会医科大学, 医学部・脳神経外科, 助手 (00256330)
北島 具秀  東京慈恵会医科大学, 医学部・脳神経外科, 助手 (40186242)
長島 弘泰  東京慈恵会医科大学, 医学部・脳神経外科, 助手 (50246427)
Keywords脊髄繋留症候群 / 一分脊椎 / 脊髄損傷
Research Abstract

非常に鋭敏な検査ゆえに,血圧,呼吸の安定,などの全身状態の維持に訓練を要し,さらに,脊髄摘出に際して,血液成分の混入が許されず,なおかつ,脊髄にいっさいダメ-ジを与えることなく標本とすることに多大な時間を費やした.3回行う計測で一定の値を示すようになることに困難を極めた.テクニックが落ち着きコントロールをとることが可能となってきたのは,平成8年に入ってからであった.これによれば,各水分量は脊髄前索白質は50.4±4.8%,側索白質48.1±6.7%,後索白質50.2±5.1%,白質全体では49.6±5.6%,中心管近傍灰白質71.7±3.6であった.白質各部位間では統計学的有意差は認められなかった.一方,白質各部位,白質全体においては灰白質とその組織内含水量において有意の差を認めた。他のこれまでの報告と比較して矛盾するところはなく,さらに,従来の測定法では白質灰白質を区別して測定することは不可能であり,同一の侵害に対する反応様式が明らかに異なる白質灰白質を明瞭に区別することは,現在のところラマン分光法によってのみ可能と考えられた。そこで,過去の実験データーとの相関性を確認する意味で,10g-cmでのweight dropを行ったところ,外傷部位においては著しい出血が生じ,データー測定が不可能であり,ふたたび,本実験の精巧さに困難を極めた.何回も各条件を変えて実験を施行していたが,一定の値はweight dropでは困難と考え,最終目的である脊髄伸張損傷へ移行を考えていた時期に,レーザー光の出力不安定,出力不足にみまわれ,時間的制約と共に実験が継続できなかった。非常に残念ではあったが,本法は今後各種脊髄損傷病態の解明に役立つものと確信し,今後も研究を継続して行くつもりである。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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