1995 Fiscal Year Annual Research Report
先天性二分脊椎マウスを用いた二分脊椎発生機序の遺伝子レベル的解析
Project/Area Number |
07671546
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
菊地 哲郎 東京慈恵会医科大学, 医学部・脳神経外科, 講師 (60177798)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 浩一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90246413)
田中 英明 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (70227164)
|
Keywords | 二分脊椎 / マウス / GFAP / NFP / グリア / ニューロン |
Research Abstract |
二分脊椎マウス(Spd/Spd)ならびに正常C57BL/6Jマウスの妊娠12日の胎仔を取り出し、それから脊髄を摘出した。その脊髄の細片より得られた培養細胞群に対し、抗マウスGFAP抗体ならびに抗マウスNFP抗体を用いて免疫染色を行ったところ、多くの細胞はGFAP陽性であり、NFP陽性細胞はほとんど認められなかった。そこでこれをinvivoで確かめるべく、胎仔脊髄を摘出後固定し、両抗体を用いて染色を行ったところ、Spd/Spdマウスでは、GFAP陽性細胞が多数出現していた。これは主に脊髄披裂部の羊水に接しているところに集中して存在していた。次に羊水中の成長因子との関係を検討することとした。上記培養脊髄細胞にマウス羊水を10%添加してその細胞増殖を調べたところ、羊水添加群にて明らかに脊髄細胞増殖の亢進が認められた。現在、二分脊椎マウス(Spd/Spd)ならびに正常C57BL/6Jマウス胎仔脊髄の細片より得られた培養細胞群ならびに胎仔脊髄標本自体からmRNAを抽出しているところであり、RT-PCRの手法を用いることにより、まず各成長因子に対する受容体の有無を検索しているところである。
|