1995 Fiscal Year Annual Research Report
Chlamydia trachomatisの前立腺炎に関する実験的研究
Project/Area Number |
07671726
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
荒川 創一 神戸大学, 医学部, 助教授 (70159490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 隆 神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (70252781)
宮崎 茂典 神戸大学, 医学部・附属病院, 助手 (00252784)
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Keywords | C.trachomatis / 前立腺炎 / 動物実験モデル / PCR |
Research Abstract |
動物実験モデル 1)In vitroにおけるC.trachomatisの成育 HeLa細胞を用いた培養系で,C.trachomatis(mouse pneumonitis〔MoPn〕agent)を育成させた. 2)感染モデルの作成 Wistar ratにペントバルビタールで麻酔を施し,1)で育成させたC.trachomatisを菌量を10^3〜10^9と7段階に調節し,腹腔より前立腺を露出した後,前立腺に直接接種した.接種後,3日目,7日目,14日目に前立腺を摘出し,C.trachomatisの回収およびホルマリン固定後,H-E染色し組織学的検索を行った.現在菌量と組織学的変化の相関を検討中である.またC.trachomatisの回収方法についてもPCRを検討中である. 臨床的検討 ヒト慢性前立腺炎の生検により得られた前立腺組織よりC.trachomatisの分離培養およびPCRによるクラミジアの同定を行った.その結果5例の慢性前立腺炎患者の生検組織からは,培養,PCRいずれもC.trachomatisは同定されなかった.今後は,慢性前立腺炎患者の前立腺生検組織のC.trachomatisの分離培養,PCRによる同定に加えて,前立腺炎患者から精液および前立腺圧出液を採取し,それらのC.trachomatisの分離培養,PCRおよびC.trachomatisの抗体価を測定し,前立腺炎におけるC.trachomatisの関与を検討する予定である.
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