1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07671823
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
古堅 善亮 順天堂大学, 医学部, 講師 (20199433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臼井 直行 順天堂大学, 医学部, 助手 (00203521)
鈴木 正明 順天堂大学, 医学部, 講師 (30138333)
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Keywords | 子宮頚癌 / 卵巣癌 / CD44 |
Research Abstract |
手術において得られた子宮頚癌、卵巣癌の組織よりmRNAを抽出した。その材料を用いてRT-PCRを施行し、CD44v3からv8のmRNAについて検討した。すべてのアイソフォームに共通するprimerにより、PCRを施行し、その後、各variantに特異的なプローブを用いてhybridizationを行った。その結果は、子宮頚癌においてリンパ節転移例でCD44v6のmRNAが増幅している例が多かった。CD44v3、v5、v6、v8に対するモノクローナル抗体を使用して、免疫染色を行った結果も、やはり転移例でCD44v6の発現が高度であった。また、浸潤が深い部分でCD44v6の発現が強くみられた。リンパ節転移例で、転移部分のリンパ節においても、CD44v6の発現が認められた。腫瘍細胞に正常上皮においては傍基底層の部分でCD44v6の発現が認められ、これはEpidemal growth factor receptor〈EGF-R〉の発現部分と一致し、CD44v6が接着分子の役割だけではなく、上皮の増殖と何らかの関係があることが示唆された。 卵巣癌において、転移と、CD44v6のmRNAレベル増幅との明らかな関係は認められなかった。また免疫染色においても、転移とCD44v6の発現との関係は明らかではなかった。卵巣癌の免疫染色において、EGF-RとCD44v6の発現の明らかな相関は認められなかった。
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