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1996 Fiscal Year Annual Research Report

熟練の平衡生理学的研究

Research Project

Project/Area Number 07671848
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

宮田 英雄  岐阜大学, 医学部, 教授 (90021469)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白戸 弘道  岐阜大学, 医学部・附属病院, 助手 (30187538)
水田 啓介  岐阜大学, 医学部・附属病院, 講師 (10190638)
Keywords熟練 / 体平衡機能向上 / グルタミン酸受容体 / NMDA受容体 / 前庭代償 / 前庭脊髄系
Research Abstract

1.空間学習にNMDA受容体が関与していることは広く知られている。また、運動の記憶に関しての基礎的研究の報告もみられている。我々は、体平衡機能向上(熟練)を運動の記憶としてとらえ、NMDA受容体拮抗剤MK-801を用いて空間学習と比較検討した。実験動物はモルモットを用いた。体平衡機能訓練として細長い板(4cm×100cm)を用い、一方の端から対側の餌がおいてあるゴールボックスへわたる訓練を行った。体平衡機能向上の評価は、板をわたる姿勢と板をわたることができた距離をそれぞれ得点化し点数で評価した。空間学習はMorrisのMilk maze testを用いた。検討項目は、体平衡機能獲得におけるNMDA受容体の関与と体平衡機能維持におけるNMDA受容体の関与である。NMDA受容体の非特異的拮抗剤MK-801注射群において、空間学習は阻害されたが、体平衡機能の獲得および維持は阻害されなかった。
2.一側の内耳破壊により自発眼振および偏倚現象が生じるが前庭代償により時間の経過とともに軽減してくる。自発眼振(前庭眼運動系)ではその発現機序としてグルタミン酸受容体の機能が注目されている。グルタミン酸受容体にはサブタイプとしてNMDA受容体と非NMDA受容体があり前庭神経核二次ニューロンの興奮性神経伝達には両者の関与が報告されている。しかし前庭脊髄系への関与については報告がない。今回、前庭代償の特に前庭脊髄系への関与を定量的に評価することを試みている。グルタミン酸受容体拮抗剤としてNC-1200を、NMDA受容体拮抗剤としてMK-801を用いている。また、破壊前に平衡訓練を行い、前庭代償に対する影響を検討中である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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