1995 Fiscal Year Annual Research Report
角膜感染症におけるmatrix metalloproteaseの研究
Project/Area Number |
07671927
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
宮川 真一 熊本大学, 医学部, 助手 (10260738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 光希 熊本大学, 医学部, 助教授 (70173896)
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Keywords | 角膜感染症 / matrix metallo protease / セラチア / 緑膿菌 / zymography / protease |
Research Abstract |
(1)モルモットの角膜内にセラチアの生菌を注入し、定時に角膜を摘出し、角膜内のprotease活性をzymographyにて測定したところ、セラチア由来のprotease活性のみならずmatrix metalloprotease(MMP)活性が検出された。これは、セラチア感染症においてMMPが分泌されていることを示す。現在検出されたMMPのタイプを検討中である。さらに緑膿菌のモデルにおいても検討を計画している。 (2)兎眼角膜実質細胞を培養し、培養細胞に緑膿菌由来のelastase,alkaline protease,exotoxin A,LPSのいずれかとを混合培養し培養上清中のMMP活性をzymographyにて測定した。elastaseを添加した場合は、MMP-2とMMP-9の活性が検出され、同時に活性型のバンドも検出された。alkaline protease,exotoxin A,LPSを添加した時にはMMP-2とMMP-9が検出されたが、これらのMMPの活性化はおこさなかった。 以上の結果より、セラチアおよび緑膿菌による角膜感染症において角膜細胞由来のMMPが発現され、潰瘍形成の一翼を担ってることを裏づける結果である。これらの結果は平成8年度のARVO(米国眼研究会議)にて発表の予定である。
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