1996 Fiscal Year Annual Research Report
角膜感染症におけるmatrix metalloproteaseの研究
Project/Area Number |
07671927
|
Research Institution | KUMAMOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
宮川 真一 熊本大学, 医学部, 助手 (10260738)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 光希 熊本大学, 医学部, 助教授 (70173896)
|
Keywords | 角膜実質細胞 / 緑膿菌病原因子 / matrix metalloproteinase |
Research Abstract |
目的:角膜実質細胞のmatrix metalloproteinase(MMP)発現にたいする緑膿菌病原因子の影響を検討した。 方法:家兎角膜実質細胞を単層に培養した後、無血清培地に換え、緑膿菌エラスターゼを100,30,3ng/ml、アルカリプロテアーゼを100,30,10,3ng/ml、エキソトキシンAを10,3,1,0.3mg/ml,LPSを30,10,3,1mg/mlをそれぞれ培養液に添加した。経時的に培養上清を採取し、上清中のmatrix metall oproteinaseをゼラチンおよびカゼイン.ザイモグラフィで解析したところ以下のような結果をえた。 結果:何も培地に添加しない場合は、MMP-2がわずかに検出された。エラスターゼを48時間添加するとMMP-2のほかMMP-9も検出され、それぞれ活性型と思われるバンドも検出された。アリカリプロテアーゼ添加でもMMP-2とMMP-9の両方がみられたが、活性型はみられなかった。また、LPSとエンドトキシンAでもMMP-2とMMP-9の両方が増加した。 結論:緑膿菌病原因子が角膜実質細胞からのMMPの発現を亢進させ、角膜細胞由来のMMPが緑膿菌性角膜潰瘍形成に関与している可能性が示された。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 宮嶋聖也: "培養兎角膜実質細胞によるMatrix Metalloprotemase分泌に対する緑膿菌病原因子の影響" 眼科紀要. 47. 1179-1184 (1996)
-
[Publications] K,Matsumoto: "Matrix metalloproteinase(MMP)in experimental Serratical Kerafitis in gwnea pig." Investigative Ophthalmology & Visual Science. 37-3. S1014-S1014 (1996)