1995 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト唾液高プロリン含有ペプチドP-B関連遺伝子の探索とその遺伝子産物の機能
Project/Area Number |
07672034
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Research Institution | THE NIPPON DENTAL UNIVERSITY COLLEGE AT NIIGATA |
Principal Investigator |
伊勢村 知子 日本歯科大学新潟短期大学, 教授 (10112963)
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Keywords | 唾液 / 高プロリン含有ペプチド / P‐B / 遺伝子 |
Research Abstract |
ヒト遺伝子ライブラリー(Charon35)をP‐BcDNA由来の400bpより成るフラグメントをプローブとしてスクリーニングしたところ約20kbpのクローンが得られた。このクローンのベクター近接領域0.8kbp(PBGI)をサブクローニングし塩基配列を解析したところP‐BcDNAと高いホモロジーを示す部分を含んでいた。この部分はP‐BcDNAのシグナルアミノ酸配列第19残基にあたる塩基より下流500bpに相当するがP‐BcDNAの配列と完全には一致しない。従ってPBGIはP‐Bの関連遺伝子である。 P‐BcDNA由来のフラグメントをプローブとするヒトゲノム制限酵素消化物のサザンハイブリダイゼーションの結果に基ずいてP‐Bがマルチジーンファミリーのメンバーである可能性が強いと考えていたが、今回の研究によりこのファミリーには少なくとも2つのメンバーが存在することが明らかになった。また、PBGIはP‐BcDNAの5側領域を含んでいないのでP‐B関連遺伝子は複数のエクソンより構成されると考えられる。 なおプローブの標識には非放射性蛍光試薬を用いた。陽性クローンの塩基配列の解析についても非放射性塩基配列解析用試薬を用いジデオキシ法で行なった。
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