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1995 Fiscal Year Annual Research Report

臨床場面における看護ジレンマと看護倫理教育に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07672517
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Research InstitutionAichi Prefectural College of Nursing & Health

Principal Investigator

波多野 梗子  愛知県立看護大学, 学長, 教授 (60238011)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森田 チヱコ  愛知県立看護大学, 教授 (50070686)
小野寺 杜紀  埼玉県立衛生短期大学, 教授 (40070700)
Keywords看護ジレンマ / 看護倫理教育 / 倫理的問題 / 倫理的意志決定 / 看護婦の規律 / 看護婦 / 看護道徳
Research Abstract

高度なテクノロジーの発達と複雑な医療システムの中で、看護婦は倫理的なジレンマを経験している。その一方、自律的で道徳的な看護者として積極的な役割を担うことが期待されている。そうした役割を果たす看護婦を育てるためにはどの様な倫理教育が必要であるかを考察するために、まず、看護婦のジレンマに関して文献による検討を行った。さらに、臨床場面においてどの様な看護ジレンマがあるか、そのジレンマに現在の看護婦がどの様に対処しているか、その実態を明らかにした。
<文献による検討>今までの看護ジレンマに関する研究としては、看護ジレンマに関するもの、倫理についての理論や解説、臨床の看護婦が遭遇する葛藤や倫理的問題、看護教育における看護ジレンマ、看護学生における葛藤や倫理的問題、インフォームドコンセントとジレンマ等があった。既存の文献検討により、本研究では、看護ジレンマを「解決が可能な不可能な、あるいは難して問題、どちらをとっても満足できない選択、あるいはどのように判断し、対応したらよいか判らず困ること、葛藤をおぼえること」と定義づけた。
<対象と方法>同一の3年制看護短期大学を平成3〜5年に卒業し(臨床経験2.5〜4.5年)成人内科・外科系に勤務する22名(30名に依頼)の看護婦を対象に、平成7年10月から11月にかけて、毎週曜日を変えて合計5日間、その日の看護業務において看護ジレンマを感じた事柄について時刻を追って記録してもらい、その分析を行った。その後、その記録から倫理的意志決定を要する問題を抽出し、10名に対し半構成面接を実施した。
<結果と考察>記述があった105件の看護ジレンマの内容は、癌告知への対応など倫理的原則・患者の権利に関するものが10件(9.5%)、時間的余裕がなく日常生活の援助が不十分であるなど看護業務に関するもの53件(50.5%)、医師の協力が得られないなど共働者・看護体制に関するもの38件(30.2%)、その他4件(3.8%)に分類された。看護ジレンマの認識や解決の仕方は、看護婦によりかなり違いがあること、また、日常的には脳死、安楽死をはじめとする生命倫理的意志決定を要するジレンマを殆ど意識していないという知見を得た。

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Published: 1997-02-26   Modified: 2016-04-21  

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