1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07672526
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小西 美智子 広島大学, 医学部, 教授 (20161961)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永井 眞由美 広島大学, 医学部, 助手 (10274060)
鈴木 千智 広島大学, 医学部, 助手 (10263675)
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Keywords | 在宅療養 / 保健婦の指導 / ホームヘルパー / ティサービス / ショートステイ |
Research Abstract |
平成7年度に調査対象とした広島市の在宅療養者(日常生活自立度がB及びCランク)51名の中から訪問面接の了解が得られた在宅療養者25名およびその家族について,社会資源(人的、物的)の利用状況と利用に関する感想、さらに現在の介護方法と問題点等を半構成式で面接調査した。 病院への通院により疾病管理が行われている場合、主治医が変わることに対する不安や不満があった。介護職に関しては、利用した経験からホームヘルパーの利用を否定する者があり、また生協,シルバ-人材センター等からの有料ボランティアとも言える者の利用については、費用が少額であれば払った方がお願いしやすいという事であった。ショートステイおよびディサービスについても利用した結果、利用を拒否する在宅療養者があった。ディサービス利用についての希望としては送迎がある事と利用時間が1日単位が多い。車椅子はあるが利用していない場合の理由として介助が困難と住宅上の問題があった。在宅療養状況から在宅支援3本柱であるホームヘルパー、ショートステイ及びディサービスの1つを進めても、利用する考えがない者が1/4あった。在宅療養者および家族は社会資源を利用する場合に、今までの自分たちの生活の中にどう受け入れていけばよいのか不安や戸惑いがある。そのため導入時に問題が起きると再導入することが困難になるので、導入に際しては在宅療養者の心身の状況、介護者を含めた生活上のニードを理解した援助が必要である。また導入後の状況についても早期に問題把握し導入に伴う問題の相談及び助言をする事、及びその後も定期的に在宅療養者の心身の状況と利用している社会資源との適合性を観察し、指導・助言する事が在宅療養者に関わる保健婦の役割であると思う。
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