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1996 Fiscal Year Annual Research Report

食物によるアルミニウムの経口摂取量

Research Project

Project/Area Number 07680031
Research InstitutionKYOTO PREFECTURAL UNIVERSITY

Principal Investigator

富田 道男  京都府立大学, 生活科学部, 教授 (90026013)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 斉藤 学  京都府立大学, 生活科学部, 助手 (60235075)
春山 洋一  京都府立大学, 生活科学部, 助教授 (00173097)
南出 隆久  京都府立大学, 生活科学部, 教授 (60081551)
Keywordsアルミニウムの経口摂取 / アルミ鍋 / 食品のアルミ含量 / ポ-クビーンズ
Research Abstract

平成6年度には、アルミ鍋からのアルミニウム(Al)溶出に及ぼす溶液の影響について調べ、Al溶出量は酸性溶液で多くなり、酸の種類にも影響されることを明らかにした。これを基礎データとして、平成7年度には、標準的な食物の調理にアルミ鍋を使用した場合に、鍋から溶出する量も含めて、1人1食分に含まれるAlの量を調べた。その結果、米飯185g,ポ-クビーンズ163g及び五目豆244gを1食分とした場合、3.4mgのAlを摂取することになることがわかった。また、食品原材料のなかには、とりの手羽肉のように、100g当たり1.3mgものAlを含んでいるものがあることも明らかになった。このことを踏まえて、平成8年度には、食物の他にも、日常の食物によく使用される食品に含まれるAlの量の測定に重点をおいた。
100g当たりのAl含量で表すと、肉類では、鶏肉と牛肉がほぼ同じ2.8mg、豚肉が0.7mgとやや少なかった。魚類では、メザシが4.5mg、養殖ハマチが3.0mgであったが、塩鯖は0.5mgと少なかった。沿岸漁業の産物にAl含量が高いのは、餌によるものと考えられるが、この点は今後の課題である。植物性食品については、根菜類では、ニンジン、サトイモが1.5mg、サツマイモ、ダイコン、ゴボウ、カブラは0.7〜0.2mgと一桁小さくなり、ジャガイモでは0.01mgとさらに小さくなった。また、タマネギ、タケノコでは検出限界以下であった。葉菜類の測定したものの中では、ホウレンソウの17.1mgが最も高く、ついで、ミズナ7.0mg、コマツナ5.7mg、ネギ2.9mg、ダイコン葉1.5mg、カブラ葉0.6mgの順であった。果菜類では、多いものからキュウリ1.9mg、トマト1.6mg、ナス0.2mgの順であった。植物性食品では、地中に成育する根菜類よりも、ホウレンソウなどの葉菜類にAl含量の高いもののあることが明らかになった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 富田道男: "日本の食物のアルミニウム含量(I)" 京都府立大学学術報告・理学・生活科学. 47・48. 9-12 (1996)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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