1996 Fiscal Year Annual Research Report
ビフイズス菌真正グルコース・イソメラーゼの構造解析と診断用試薬への応用
Project/Area Number |
07680052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Chukyo Women's University |
Principal Investigator |
堀津 浩章 中京女子大学, 健康科学部, 教授 (60021680)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 茂子 中京女子大学, 健康科学部, 助教授 (50073581)
江藤 義春 中京女子大学, 健康科学部, 教授 (10073579)
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Keywords | ビフイズス菌 / グルコース・イソメラーゼ / 医薬用診断試薬 / 食品中のグルコースの定量 |
Research Abstract |
本年度はグルコース・イソメラーゼ精製法として昨年度に引き続きToyopearlHW-55Sを用いたゲル濾過クロマトグラフィー精製に引き続き新しく基質であるグルコースをリガントとしたEpoxy-activated Sepharose 6B-D-glucose affinity column chromatography導入を検討した結果、本カラムに当該酵素は吸着されること、更に0.3M-NaClで溶出された。しかし、酵素活性の低下もみられ、安定性の点等、更なる検討の必要性があると考える。次ぎに本年度はグルコース・イソメラーゼの応用についても検討した。即ち、本酵素の基質特異性の高い点を利用して先ず医薬用診断薬への応用を検討した。対象として人間、牛犬、牛、羊、猫、鶏、モルモット、マウス、ウサギ等の血清を用い、グルコースの定量を検討した。なお本酵素の妥当性を調べるため、現在実用化されているグルコース・オキシダーゼ・ペルオキシダーゼ酵素法を平行して検討した。その結果、上記のすべてのサンプルについてオキシダーゼ・ペルオキシダーゼ法よりも精度の高い状態でグルコースの定量が可能であることが明らかになった。そこでさらに本酵素の利用法拡大を目的に食品についても検討した。対象としては先ず清涼飲料水についてその利用化を検討した。ポカリセットを始め5種のサンプルについて検討した結果いずれも0.1mlの検体で十分定量可能なことを見出した。更に固液製品の味噌についても8種の検体いずれにも利用可能であることを確認した。なお、本実験の成果については1996.6月にグルコースの測定方法として特許を申請している。また本年.5月18日の日本栄養・食糧学会大会で発表を予定している。
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