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1996 Fiscal Year Annual Research Report

点字使用者のためのプログラミング環境の整備に関する研究

Research Project

Project/Area Number 07680445
Research InstitutionTSUKUBA COLLEGE OF TECHNOLOGY

Principal Investigator

長岡 英司  筑波技術短期大学, 情報処理学科, 助教授 (30227996)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 黒川 哲宇  筑波技術短期大学, 一般教育等, 教授 (50114070)
Keywords重度視覚障害 / プログラミング環境 / 情報処理用点字 / テキストデータ / テキストエディタ / 点字ディスプレイ / 点字出力 / 音声出力
Research Abstract

平成7年度に実施した実態調査により、重度視覚障害者のプログラミング環境が満足できるものではないことが明らかになった。その一因として、これまでオプタコンや音声出力装置など、点字が介在しない手段が専ら用いられてきたことがある。
そこで、平成8年度は、点字を活用してプログラミングを行うシステムをパソコン上に構築し、その使用効果を検討した。
1.パソコン用テキストエディタの開発
テキストデータを点字ディスプレイ上にリアルタイムで表示する機能を備えたエディタソフトを開発した。これにより、プログラムの入力・編集やマニュアルの検索など普通文字のテキストデータ処理を、点字環境で行えるようになった。同エディタの特色は、以下のような点である。
*点字出力に情報処理用点字を用いることにより、JIS X0201の1バイトキャラクタからなるテキストデータを点字で完全に読み取ることができる。
*点字ディスプレイ装置のキ-操作でテキストデータを能率良く閲覧することができる。
*点字ディスプレイ装置のタッチ・カ-ソル・スイッチにより極めて迅速なカ-ソル移動ができる。
2.点字ディスプレイの有効性に関する研究
テキストデータの処理における点字ディスプレイの使用効果を調べるために、上記1.のエディタを用いて、重度視覚障害者を被験者とする実験を行った。同実験では、音声出力を使用する環境と点字ディスプレイを使用する環境のそれぞれで等価なテキストデータ処理を行わせ、比較した。その結果、以下のことが明らかになった。
*処理速度は、平均的には点字ディスプレイの場合がやや速いが、テキストの内容により能率の良否が異なる。
*処理の精度については顕著な相違はない。
*処理作業中の心的負担は、点字ディスプレイの方がはるかに小さい。
このことから、重度視覚障害者のプログラミング環境には、従来からの音声出力に加えて点字ディスプレイも導入することが望ましいと結論できる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 長岡 英司: "重度視覚障害者に対する情報処理科職業教育の今後の課題" 日本特殊教育学会 第34回大会発表論文集. 12-13 (1996)

  • [Publications] 長岡 英司: "重度視覚障害者のプログラミング作業における点字ディスプレイ装置の有効性に関する研究" 情報処理学会 第54回(平成9年前期)全国大会講演論文集. (4). 4-121-4-122 (1997)

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Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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