1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07804006
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
柴田 勝征 福岡大学, 理学部, 教授 (50028213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保 善宏 福岡大学, 人文学部, 助教授 (00161670)
山田 英二 福岡大学, 人文学部, 助教授 (20166698)
安井 篤 福岡大学, 人文学部, 教授 (30140734)
吉村 賢治 福岡大学, 工学部, 教授 (40167002)
首藤 公昭 福岡大学, 工学部, 教授 (70078632)
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Keywords | 機械翻訳 / 言語学習 / 機械辞書 / かな漢字変換 / 音声認識 / 普遍文法 / 生成文法 |
Research Abstract |
数理科学と情報科学の応用として、計算機を用いた自然言語の解析・翻訳に関する研究に取り組んで来たが、研究代表者、研究分担者が担当するそれぞれの領域において、平成8年度は以下のような新たな成果が得られた。 (1)研究代表者(柴田)が分担した機械翻訳システムの研究においては、口語的表現が特に多い「Crown」の中学1、3年の教科書に基づく語彙的および文法的データを追加した。さらにそれを補強するために、小学館「Friend英和・和英辞典」の例文からも語彙・文法データを採集した。また、英和機械辞書のアーキテクチャーの抜本的見直しを行い、データ拡充の容易さと翻訳時の辞書引きスピードの高速化という2つの観点から実験・試行を繰り返した結果、たとえば、辞書1ページの最適レコード長は、16ビットコンパイラー(MSC++)では512バイト、32ビットコンパイラー(Visual C++)では1024バイトである事実が得られた。 (2)研究分担者(首藤、吉村)が分担した日本語かな漢字変換、日本語音声によるロボットへの命令入力などの研究においては、新しい方式を開発して、実験的にその優れた性能を確認することが出来た。 (3)研究分担者(安井、山田)が分担した音声認識、音韻論の分野では、サウンド・スペクトログラフによる波形解析を学生被験者十数名を用いた実験で行い、アクセントの変化からの類推が重要な役割を果たしていることが分かった。また、古英語における複雑な強勢配置が、普遍文法を基にしたパラメータ値の設定によって簡潔に記述できることを明らかにした。 (4)研究分担者(久保・多田)が分担した生成文法理論の分析では、各種言語における命令文に現れ得る主語の位置と制約について、生成文法理論を用いた研究を行った。
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[Publications] 高橋雅仁(吉村賢治,首藤公昭と共著): "単文内での共起情報を用いた同音語処理" 情報処理学会論文誌. 37. 998-1006 (1996)
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[Publications] 久保 善宏: "A series of inquiries into ungrammaticality:No.2" 福岡大学総合研究所報. 189. 37-47 (1997)