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1996 Fiscal Year Annual Research Report

原始星の麈が示す7ミクロンバンド-マグネシウム炭酸塩による同定

Research Project

Project/Area Number 07804014
Research InstitutionThe University of Electro-Gommunications

Principal Investigator

和田 節子  電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (30017404)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 成沢 孝敏  電気通信大学, 機器分析センター, 助手 (30143712)
Keywords星間塵 / 星周塵 / 赤外線吸収スペクトル / 炭酸塩 / 暗黒星雲 / 原始星
Research Abstract

原始星が隠されているような暗黒星雲には、7μmに吸収バンドが観測されている。その7μmの吸収バンドの形は、一定ではなく、天体によって少しずつ異なる。7μmバンドの原因としては、2つの説がある。一つは、メタノールによるとする説であり、もう一つは、炭酸塩説によるとする説である。筆者らは、純粋な炭酸塩、および(亜)酸化物・炭酸塩・水酸化物の3者が共存した混合物、の2種類の炭酸塩のスペクトル測定を行い、観測データと対比した。
純粋な炭酸塩は、マグネシウム炭酸塩鉱物である、マグネサイト(MgCO_3)と鉄炭酸塩鉱物である、シデライト(FeCO_3)の粉末をKBr結晶に狭んで測定した。それぞれ、6.83-6.85μm、6.93-6.94μmに吸収バンドを示した。これらの炭酸塩の7μmバンドとW33Aの吸収バンドとを比較すると、ピーク位置、形ともに良く一致している。
混合物は、擂潰法(1)、加熱分解法(2)の2種類の方法で合成した。(1)筆者らはガスを封入できるステンレス製の擂潰容器を製作した。これに固体試料、擂潰用のボール、および炭酸ガスを封入し、一定時間モーターで上下動させ、反応を行わせ、反応の前後の試料の赤外スペクトルを、KBr錠剤法で測定した。(2)石英ガラス製の真空容器に炭酸塩試料を入れ、温度コントロールした炉に入れ、熱分解した。これらのスペクトルは、6.8μmにピークを示すが、ピークの判値幅が広い。MonR2♯に見られる7μmピークと似ているが、観測データに比較すると、長波長側の吸収が不足しており、検討が必要である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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