1997 Fiscal Year Annual Research Report
東アフリカにおける地域共通語に基づく文化圏生成とエスニシティの構造
Project/Area Number |
08041015
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Research Institution | Osaka University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
宮本 正興 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (30226617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹村 景子 大阪外国語大学, 外国語学部, 講師 (20252736)
稗田 乃 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (90181057)
中島 久 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (00144543)
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Keywords | スワヒリ民話 / スワヒリ方言 / ダト-ガ語 / ペンバ島 / マテンゴ語 / ダルエスサラーム / ウケレウェ島 / 社会言語学 |
Research Abstract |
1 東海岸のパテ島,ラム島,ザンジバル島において,主にスワヒリ語諸方言(パテ方言,ラム方言,マクンドゥチ方言)に関して、方言民俗語彙的調査,民話の収集を実施した。ウガンダの首都カンパラでの多言語生活を参与観察した。 2 スワヒリ語方言資料,特に大陸側のムタガタ方言,ザンジバル島のマクンドゥチ方言の語彙調査を実施した。 3 タンザニア内陸部マンゴ-ラ村で社会言語学調査票を使って,エスニシティと言語に関する調査を実施した。さらに,ダト-ガにおける女性語の存在について,その起源と役割について考察した。 4 ザンジバル島,ペンバ島で社会言語学調査票を使って,言語意識を調査し,方言と標準語の関係について考察した。 5 タンザニア西南部ムビンガ県で話されるマテンゴ語の語彙、文法などを調査,若い世代と旧世代の言語意識を明らかにするための社会言語学的調査を実施した。 6 タンザニアの都市部(ダルエスサラーム,アル-シャなど)で都市特有の言語使用,言語意識,エスニシティと言語の関係を考察した。 7 タンザニア,ウケレウェ島の多民俗状況下で社会言語学的調査を実施。地域の言語として優勢なジタ語と民族との関係,個人の言語使用の実態を明らかにした。
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[Publications] 宮本 正興: "‘Africanism'in English" 英語教育(大修館書店). Vol.45 No.12. 24-25 (1997)
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[Publications] 宮本 正興: "アフリカ地域研究の視点" 世界地域学への招待. 211-225 (1997)
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[Publications] 宮本 正興: "文学の原風景" 世界文学. 3. 1-14 (1997)
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[Publications] MIYAMOTO, Masaoki: "Beyond the Borders ? Multi-Culturalism in African Literature." スワヒリ & アフリカ研究. 7. 121-128 (1997)
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[Publications] 宮本 正興: "スワヒリ語" アルク地球人ムック(アルク). 124-125 (1998)
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[Publications] 宮本 正興: "最も名詞分類が複雑な言語" 月刊言語. (近刊). (1998)
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[Publications] MIYAMOTO, Masaoki: "Modernization of Languages Japanese and Swahili Languages." Between Extinction and Distinction,Witwatersrand Univ.Press. (近刊). (1998)
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[Publications] 宮本 正興(共編): "新書 アフリカ史" 講談社, 596 (1997)
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[Publications] 宮本 正興(共訳): "新版 南アフリカの歴史" 明石書店(近刊), (1998)