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1997 Fiscal Year Annual Research Report

地域社会における社会制度としての競技スポーツ大会の発展とコミュニティ形成

Research Project

Project/Area Number 08041046
Research InstitutionUniversity of Tsukuba

Principal Investigator

佐伯 聰夫  筑波大学, 体育科学系, 教授 (60036556)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 仲澤 眞  筑波大学, 体育科学系, 講師 (10188930)
矢島 ますみ  明海大学, 経済学部, 講師 (80220135)
鈴木 守  上智大学, 文学部, 助教授 (90129792)
間宮 聰夫  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (70265974)
Keywords伝統スポーツ / 民族性 / 地域性 / カルチョストリコ / 暴力性 / バスク / コミュニティ・アイデンティティ / 観光資源化
Research Abstract

イタリア国フィレンツェ市において中世フットボールの伝統を引き継ぐカルチョストリコ大会とコミュニティ形成の関連分析及びスペイン国オンダリビア市においてバスク民族の伝統スポーツ大会とコミュニティ形成の関連分析を、主として大会のプロデュース、マネジメント、サービス等のシステム構成の視点及び社会変化の中における伝統と地域生活変容の視点から行った。
その結果、カルチョストリコ大会においては、近代化の流れの中で伝統スポーツの暴力性が問題とされ(決勝戦は中止)、とりわけ美術に代表される文化観光国際都市としてのフィレンツェ市のイメージとの相克、さらに地域社会の拡大にともなう生活連帯組織の変容による暴力にかかわる競技規範とその解釈の変化が社会的背景としてあることがわかった。
また、オンダリビアにおけるバスク民族の伝統スポーツ大会については、地域対抗性を組織するチーム・スポーツとコミュニティの関係の濃密さに比して、個人スポーツの地域性は薄く、前者はコミュニティ・アイデンティティと強く関連するが、後者はバスクの民族アイデンティティと強く結びついていることが理解された。
いずれにしても、伝統スポーツ大会は、地域社会の拡大や階層の再編成過程の中で、プロ化や観光資源化が進められているが、なおコミュニティ形成機能を保持し続けている。しかし、その内部には伝統保持を主張する旧住民と刷新を主張する新住民の対立が潜在しており、その背後には経済的利害を中心とする生活課題の変化が存在することが分析された。

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Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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