1997 Fiscal Year Annual Research Report
長時間気球による超高エネルギー宇宙線の組成とその相互作用
Project/Area Number |
08041108
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
普喜 満生 高知大学, 教育学部, 助教授 (10199177)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅木森 和夫 神戸女子短期大学, 助教授 (60202579)
伊代野 淳 岡山理科大学, 工学部, 講師 (10211757)
富永 孝宏 広島大学, 理学部, 助手 (20284151)
杉立 徹 広島大学, 理学部, 助教授 (80144806)
宮村 修 広島大学, 理学部, 教授 (80029511)
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Keywords | 1次宇宙線 / 南極気球実験 / エネルギースペクトル / Super JACEE / JACEE |
Research Abstract |
1995と96年に南極気球実験で得た宇宙線露出フィルムの解析を引き続き行った。放射線バックグラウンドが大きいため、X線フィルムの黒化度が従来のフィルムのものと傾向が異なることが判ったので、この補正方法を確立した。この新しい方法によって、高いエネルギーのものについては、今までの方法で決めたエネルギーよりも高くなることが分かり、一次宇宙線のエネルギースペクトルに若干の補正が加えられた。 一方、天文学の観点から宇宙線の起源と伝播の問題を明かにするには、天文学の観点から超新星起源説では一次宇宙線の炭素・酸素比と、鉄・サブ鉄の比が問題であることが指摘された。このことは、電荷決定についてさらに精度を上げる必要がある。現在従来の方法や画像処理を適応した方法を検討しているが、この問題はまだ解決していない。 成果としては宇宙線国際会議(南アフリカ)で発表してあるように、南極実験のデータを追加したことで統計量が増えて、陽子とヘリウムを比べてヘリウムでエネルギーが高い方で多くなる傾向が依然より強調された点である。他の重い原子核成分はさらに増えているので、今後もっと高いエネルギー領域を調べる必要性が増した。尚、まだ南極実験の解析が半分も終わっていないので今後も続ける必要がある。 一方、超伝導マグネットを使ったSuperJACEE本実験は気球の機会に恵まれず、まだ遂行できていないので、これも進める必要がある。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Yoshiyuki Takahashi: "Elemental Abundance of High Enevgy Cosmic Rays" Nuclear Physics B(proc.suppl.). 60B. 83-92 (1998)
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[Publications] B.S.Nilsen et al.: "Cosmic Ray H and He Spectra from 2 to 800 TcV/n from JACEEE×peviment" Droc.6th Conference on the Intersections of Particbsand Nuclear Physics. 1(印刷中). (1997)
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[Publications] M.L.Cherry et al.: "Cosmic Ray Proton and Helium Spectra-Results from JACEE" Droc.20th Intl.Cosmic Ray Conference (Durban). 4. 1-4 (1997)
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[Publications] O.Miyamura et al.: "Emulsion Chamber Experiment for International Space Station" 上に同じ. 5. 17-20 (1997)
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[Publications] H.Wilceynski et al.: "Measurement of Charges of Heavy Ions Using a CCD Camera" 上に同じ. 7. 285-288 (1997)
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[Publications] B.S.Nilscn et al.: "New Results on Cosmic Ray H and He Composition from the JACEE Collaboration" Proc.Texap Symp.on Relativistic Astrophysics. (印刷中). (1997)
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[Publications] H.Wilczynski et al.: "JACEE Results on Very High Euevgy Interactions" Uncl.Dhysics.B. 52B. 81-86 (1997)