1996 Fiscal Year Annual Research Report
マルチ・メディアを活用した農村景観の評価に関する共同研究
Project/Area Number |
08044021
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長谷部 正 東北大学, 農学部, 助教授 (10125635)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長南 史男 北海道大学, 農学部, 助教授 (00113697)
MOORE Richar オハイオ州立大学, 準教授
永木 正和 鳥取大学, 農学部, 教授 (90003144)
DELEON Midor オハイオ州立大学, 助教授
工藤 純一 東北大学, 大型計算機センター, 助教授 (40186408)
伊藤 房雄 東北大学, 農学部, 助手 (30221774)
八巻 邦次 東北大学, 農学部, 助手 (70091759)
後藤 雄佐 東北大学, 農学部, 助手 (80122919)
松田 一寛 東北大学, 農学部, 助教授 (00005662)
野村 希晶 東北大学, 工学部, 助教授 (80125632)
伊藤 邦明 東北大学, 工学部, 教授 (60223145)
金濱 耕基 東北大学, 農学部, 教授 (00113936)
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Keywords | マルチメディア / コンピューター・グラフィクス / 農村景観 / 景観シミュレーション / 景観保全 / 居住性 / 画像データ / CG技術比較 |
Research Abstract |
本年度は以下の計画を進め、かつ進行中である。 1.平成8年7月17日に仙台で研究打合会議を開き、研究スケジュール、役割分担の確認を行った。 2.田園風景をCG表現することの意義についてまとめた。 3.農村景観シミュレーション・プログラムを試作中である。CG化やCGによる景観デザインの技術開発をおこなっている。 4.農村景観の保全と環境保全との関係を整理している。 ヨーロッパでは持続的発展という視点からの景観形成の意義を研究している。 5.下記の研究交流及び調査をおこなった。 (1)農村景観のシミュレーションの先駆的研究機関に対するヒアリング 農業開発研究国際協力センター(フランス)では、CGの景観形成にアニメーションの手法を導入している。 (2)CG技術の日米比較 基本的なCG技術の開発の中心がアメリカに移りつつあるのは研究体制を含めた学術上の大問題といえる。 (3)農村景観保全制度の調査及び事例の収集 ヨーロッパでは持続的発展という視点からの景観形成の意義を研究している。また、景観保全においてエンティティーや生活景が重要であること、景観保全に果たす貴族の役割等を明らかにした。 (4)農村風景の画像データ収集 ・日本 水田地帯の風景 宮城県(仙台市、中田町、中新田、涌谷町) 畑作地帯の風景 北海道(美瑛町、中富良野町) 中山間地の風景 栃木県(那須町) ・米国 オハイオ州ホルムズ郡 ア-ミッシュの住んでいる地帯の農村風景 農村景観をCG化するためのパラメータとして、次の要素が重要である(特に配置と形態)。 日本:水田、水路、屋敷林、山等 西欧:畑、樹木、畑、教会 本研究の核心部分なので次年度も継続して行う必要がある。 (5)農村風景と植物についての調査 ドイツでは、シュレーバー・ガルテン(市民農園)の運動が250年前から続いており、それが園芸療法(ホルト・テラピー)としての明確な目的と社会的評価・位置づけがなされており、農村景観が持つアメニテ-機能を考える上で参考となる。
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