1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08044064
|
Research Institution | The Graduate University for Advanced Studies |
Principal Investigator |
廣田 榮治 総合研究大学院大学, 学長 (30011464)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
HOUGEN J.T. Natl. Inst. Stand. Tech., Senior Fel
川嶋 良章 神奈川工科大学, 工学部, 教授 (60131009)
大橋 信喜美 金沢大学, 理学部, 教授 (40019493)
|
Keywords | シラン・水錯体 / Na_3 / メタノール2量体 / トンネル分裂 / 擬回転 / イオン性分子間力 |
Research Abstract |
(a)シラン・水錯体の回転スペクトル 測定をHDO,D_2Oを含む錯体に拡張した。観測されたスペクトルはシランと水がSi-O軸のまわりに相対的に回転する内部回転によって良く理解できることを示した。各回転線の小さな分裂はシランの内部運動によるものと解釈した。 (b)シラン・アルゴン錯体の回転スペクトル SiD_4・Arについて測定した。SiH_4・Arと異なって、内部運動による分裂に異常は見られなかった。シランとアルゴンの間のポテンシャル関数を仮定してスペクトル分裂の説明を試みたが、分裂の異常な同位体異存性を理解するには至っていない。 (c)Na_3のB-X遷移の解析 群論的考察によりハミルトニアンを構築し、スペクトルを解析した。7個のパラメータを用いて、標準偏差0.012cm^<-1>で観測スペクトルを再現することができた。 (d)メタノール2量体の回転スペクトル解析 K=0の順位16個、K=1の順位32個を含む遷移の解析に成功し、4種のトンネル運動による分裂を決定した。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] N.Ohashi, M.Tsuura, J.T.Hougen, W.E.Ernst, and S.Rakowsky: "Effective Rotation-Psudorotation Hamiltonian for X_3-Type Molecules:Application to the B-X Transition of Na_3" Journal of Molecular Spectroscopy. 184. 22-34 (1997)
-
[Publications] E.Hirota and Y.Kawashima: "Internal Motion in Lithium Tetrahydroborate LiBH_4" Journal of Molecular Spectroscopy. 181. 352-356 (1997)