1996 Fiscal Year Annual Research Report
宇宙プラズマ中における波動-粒子相互作用の研究(複数衛星による観測と計算機実験による共同研究)
Project/Area Number |
08044075
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松本 紘 京都大学, 超高層電波研究センター, 教授 (00026139)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZELENYI L.M. Space Research Institute(IKI), Dept. of Sp, Head of De
ROUX A. CETP, Scientific Dept., Head of Sc
小嶋 浩嗣 京都大学, 超高層電波研究センター, 助手 (10215254)
GURNETT Dona Univ. of Iowa, Dept. of Physics and Astrono, Professor
KLIMOV S.I. Space Research Institure(IKI), Dept. of Sp, Head of La
村田 健史 愛媛大学, 工学部, 講師 (20274342)
笠原 禎也 京都大学, 工学部, 助手 (50243051)
臼井 英之 京都大学, 超高層電波研究センター, 助手 (10243081)
八木谷 聡 金沢大学, 工学部, 講師 (30251937)
KAISER M.L. NASA/Goddarol Space Flight Center, Radio Astr
BOUGERET Jea Observatoire de Paris, Research S
大村 善治 京都大学, 超高層電波研究センター, 助教授 (50177002)
早川 基 宇宙科学研究所, 助教授 (90167594)
山本 達人 宇宙科学研究所, 教授 (90182633)
飽本 一裕 帝京大学, 理工学部, 助教授 (60222535)
岡田 敏美 富山県立大学, 工学部, 助教授 (90008566)
ANDERSON Rog Univ. of Iowa, Dept. of Physics and Astron, Research S
筒井 稔 京都産業大学, 計算機科学研究所, 助教授 (10026172)
橋本 弘藏 京都大学, 超高層電波研究センター, 助教授 (80026369)
長野 勇 金沢大学, 工学部, 教授 (50019775)
向井 利典 宇宙科学研究所, 教授 (60013695)
木村 磐根 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (00025884)
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Keywords | GEOTAIL / PWI / BEN / ESW / Type III Solar Burst / AKR / 磁気圏尾部 / ISTP |
Research Abstract |
平成8年度は、ISTP衛星群をしめくくる欧州のCLUSTER衛星が打ち上がる予定であったが、その打ち上げ失敗により、本国際学術研究も計画の変更を余儀なくされた(変更届けは提出ずみ)。しかし、それにもかかわらず、GEOTAIL,WIND,POLAR,Freja,AKEBONO衛星による共同研究は積極的に推進された。中でも、Type III Solar BurstやAKR、2fpエミッションのGEOTAIL,WIND衛星による共同観測によりその伝搬特性、発生場所の特定に関し、大きな進歩があった。また、Freja,GEOTAIL,WIND衛星によって観測されておる被変調電子プラズマ波に関する励起機構の研究に関しては、GEOTAILにおけるプラズマパラメータにおいて、計算機実験によるその波形の再生に成功し、その発生メカニズムが従来考えられてきた波動波動の相互作用によるものではなく、粒子のトラッピングによる空間的な変調の影響である可能性を指摘することが出来た。現在、このトラッピング理論が、WIND、Frejaでのプラズマパラメータでもあてはめることができるかどうかを確かめる計算機実験を、WIND,Frejaの観測チーム及び、本国際学術研究の計算機実験研究者との共同研究のもと準備を行っている。更に、POLARの波動観測との議論において、GEOTAILで観測されているのと同じコーラスエミッションがPOLARでも多数観測されていることがわかった。POLARは、GEOTAILが地球に近づいた際の地球からの距離よりもさらに地球側にあるため、これらの2つの衛星によってコーラスを異なる地球からの距離で同時に観測出来る可能性を議論し、お互いにデータを比較検討することが議論され、平成9年度に実際のデータの比較解析を行うための打ち合わせを行うことができ、更なる研究成果が期待できる状態にある。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Nagano,I.,S.Yagitani,H.Kojima,and H.Matsumoto: "Analysis of Wave Normal and Poynting Vector of the Chorus Emissions Observed by GEOTAIL" J.Geomag.Geoelectr.48. 299-307 (1996)
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[Publications] Kasaba,Y.,H.Matsumoto,and R.R.Anderson: "GEOTAIL observation of 2fp emission around the terrestrial foreshock region" Advances in Space Research. (in press). (1997)
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[Publications] Usui,H.,J.Koizumi,and H.Matsumoto: "Statistical Study on Electron Cyclotron Harmonic Waves Observed at the Dayside Magnetosphere" Advances in Space Research. (in press). (1997)
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[Publications] Matsumoto,H.,H.Kojima,Y.Kasaba,T.Miyake,R.R.Anderson,and T.Mukai: "Plasma Waves in the Upstream and Bow Shock Regions Observed by GEOTAIL" Advances in Space Research. (in press). (1997)
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[Publications] Matsumoto,H.and H.Usui: "Intense bursts of electron cyclotron harmonic waves observed at the dayside magnetopause with GEOTAIL spaceccraft" Geophys.Res.Lett.48. 49-52 (1997)
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[Publications] Kojima,H.,H.Matsumoto,S.Chikuba,S.Horiyama,M.Ashour-Abdalla,and R.R.Anderson: "GEOTAIL Waveform Observations of Broadband/Narrowband Electrostatic Noise in the Distant Tail" J.Geophys.Res.(In Press). (1997)