1997 Fiscal Year Annual Research Report
タウ・チャーム・ファクトリーに関する設計研究とR&D
Project/Area Number |
08044099
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Research Institution | The High Energy Accelerator Research Organization |
Principal Investigator |
黒川 眞一 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (90044776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福間 均 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (40150007)
細山 謙二 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (20124175)
加藤 直彦 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (10044752)
高崎 史彦 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (70011749)
平松 成範 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (00011742)
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Keywords | 電子陽電子衝突型加速器 / ビーム不安定性 / 超伝導加速空洞 / 超伝導電磁石 / 加速器 |
Research Abstract |
平成9年度は、(1)光電子不安定性のビーム実験、と、(2)タウチャーム・ファクトリーの準備としての超伝導技術の立ち上げ、を主として行った他、タウチャーム・ファクトリーの制御に関する技術検討を開始した。 (1)光電子不安定性のビーム実験 光電子不安定性は、(a)リング中に蓄積された陽電子から発生する放射光が真空ダクトの内壁をたたいて二次電子を発生する、(b)発生した二次電子がビームに引き寄せられ、ビームの周りに電子雲が形成される、(c)ビーム中のバンチの振動が電子雲中の電子密度を変化させることにより,後続の番地の振動を励起させることによって引き起こされる。平成8年度に引き続き中国高能物理研究所のBEPCを用いた実験を行い、光電子不安定性がどのように、エネルギー、クロマティシティ、RF周波数などの加速器のパラメーターに依存するかを定量的に調べた。なお、実験の結果は、平成9年5月にヴァンクーバーで開催された米国加速器会議に招待講演として発表された。 (2)超伝導技術の立ち上げ タウチャーム・ファクトリーの実現のための必要不可欠の技術である超伝導空洞と超伝導電磁石技術を高能物理研究所にて立ち上げるために、高エネルギー加速器研究機構の研究者を中国に派遣し、種々の技術打ち合わせをおこなとともに、この技術の基礎である、ヘリウム冷凍機技術の転移についての準備作業を開始した。
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