1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08045054
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Research Institution | ARID LAND RESEARCH CENTER,TOTTORI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
矢野 友久 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (80032085)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
UZI Kafkafi ヘブライ大学, 農学部, 教授
大槻 恭一 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教授 (80183763)
北村 義信 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教授 (80284008)
井上 光弘 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 助教授 (90032309)
玉井 重信 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 教授 (60026606)
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Keywords | 塩分ストレス / 水分ストレス / 土壌中の水移動 / 土壌中の塩移動 / 耐塩性樹木 / 節水潅漑 / ハウスの微気象環境 / イスラエルの水資源 |
Research Abstract |
10年度は,各研究分担者がこれまでに実施してきた研究の成果を,最終的に取りまとめるとともに,イスラエルの研究分担者2名を日本へ招へいし,乾燥地研究センターにおいて,セミナーを実施した。また,本研究課題に関する研究を行っている国内研究者を訪問し情報交換を行った。 セミナーでは,招へい研究者の研究成果の発表を中心に討議が行われたが,同時に,当センターのアリドドーム実験施設における実験を紹介し,乾燥地現地の研究者の立場から同施設を利用した乾燥地研究の展開に関する意見を聞くとともに,同施設を利用した当該研究の推進に関する検討を行った。Uzi Kafkafiは,塩分ストレス下の植物栄養に関する研究について,特に,作物の持つ1つの特徴である蒸散比限界(TRL:Transpiration Ratio Limit)の概念を用いた作物の水分消費量の解析法を中心に,研究成果を報告した。また,水分ストレスと土壌環境に関して,作物根の温度は水消費量に密接な関係を有していることを明らかにし,この方面の研究の重要性を強調した。Rony Wallachは,土壌中の水・塩類の移動に関する研究について,特に,土壌中の不均一流(preferential flows)の発生機構のカラム実験,現地実験およびシミュレーション解析を中心に成果を報告した。同時に,アリドドーム実験施設の1つである塩分動態モニタリングシステムの活用方法についても提案を行った。セミナーには,当センターの客員教授およびCOE海外研究員のイスラエル人研究者も出席し,活発な討論が行われた。 一連の研究成果は,報告書としてまとめた。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 矢野友久・北村義信・楊勝利・高木繁光: "点滴法による塩水潅漑条件下の蒸発散量について" 第53回農業土木学会中国支部講演会講演要旨. 91-93 (1998)
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[Publications] 大槻恭一・仲亀英子・神近牧男・井上光弘: "紙マルチの微気象改善効果" 中国・四国の農業気象. 11. 42-43 (1998)
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[Publications] 神近牧男・仲亀英子・大槻恭一・井上光弘: "再生紙紙マルチ適用試験で見られた小豆の生育反応について" 中国・四国の農業気象. 11. 44-45 (1998)