1997 Fiscal Year Annual Research Report
現代中国の構造変動への学際的接近:中国研究の新パラダイムを求めて
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08208103
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
毛里 和子 横浜市立大学, 国際文化学部, 教授 (40200323)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 成雄 大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (60030160)
小島 麗逸 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (50195723)
菱田 雅晴 静岡県立大学, 国際関係学部, 教授 (00199001)
中兼 和津次 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (80114958)
天児 慧 青山学院大学, 国際政治経済学部, 教授 (70150555)
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Keywords | シリーズ中国領域研究 / 現代中国構造変動 / 漸進主義改革 / 中国政治社会変容 / 上海社会科学院 / 日中学術シンポジウム |
Research Abstract |
8つの研究班(メンバーは総計100名)を統括する本総括班は、領域研究第2年度に次のような研究活動を行い、各班の研究活動を調整した。 (1)全体研究集会および国際シンポジウムの開催 総括班での全体系研究活動についての討論、研究内容についての意見交換のほか、全体研究集会(国際シンポジウム)2回などを開き、国際的レベルの吸収・対外発信を進め、メンバー相互間の共通の理解を深め、研究成果を発表した。 1.第3回研究集会:国際シンポジウム「中国における漸進主義的改革の再検討」、全体報告会議 2.重点領域研究「スラブ・ユーラシアの変容」との合同シンポジウム「体制変容下のスラブ・中国」 3.第4回研究集会:上海社会科学院との共催「日中学術討論会-中国の構造変動」、国際シンポジウム「現代中国の国家・社会関係」 (2)研究成果の公表、内外への広報活動(ニューズレターとシリーズの発行) シリーズ『中国領域研究』の発行 第5号:「中国の漸進主義改革の再検討」、第6号:「変容する政治社会」、第7号:「第一回日中学術シンポジウム」、第8号:「現代中国の国家・社会関係」 (3)国際学術活動 1.上海社会科学院との研究協力 研究対象国中国と間で上海社会科学院(経済・社会学・歴史・アジア太平洋・部門経済の各研究所)と協力している。5名の研究者を招聘、第一回日中討論会「現代中国の構造変動」を開いた。 2.海外研究者の招聘 シンポジウムや各班研究会に多数の外国人講師を招聘した。袁恩禎上海経済研究所長など5名の上海の学者のほか、国際シンポジウムに招いた研究者は次の通り。 Wing Thye Woo:Univ.of California、Thomas G.Rawski:Univ.of Pittsburgh、樊綱:中国民経済研究所所長、Andrew G.Walder:Stanford Univ., Jean Oi:Stanford Univ.,陳健民:香港中文大学、〓新煌:台湾中央研究院 3.海外への研究成果の発信 China Area Studies Series No.1-NEw Perspectives of China Reseach,April 1997 『中国領域研究系列1:中国研究的新視角』1997年10月 その他、横浜市立大学、青山学院大学を中心に基本文献・資料(cd/rom,micro film.、書籍)の収集と整理を行った。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 毛里 和子: "中国の人権-強まる国権主義のなかで" 国際問題. 449号. 32-44 (1997)
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[Publications] 天児 慧: "現代中国の社会変容と中央・地方関係" シリーズ中国領域研究「日中学術シンポジウム」. 第7号. 30-34 (1997)
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[Publications] 中兼 和津次: "中国失業問題を考える" シリーズ中国領域研究「揺れ動く経済社会」. 第4号. 1-11 (1997)
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[Publications] 菱田 雅晴: "混乱の脅威-社会安定性を問う" 天児慧編『中国は脅威か』勁草書房. 220-239 (1997)
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[Publications] 西村 成雄: "20世紀中国における新旧ナショナリズムの比較史的検討" シリーズ中国領域研究「現代中国の歴史的連続性と不連続性」. 第3号. 1-14 (1997)
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[Publications] 田中 恭子: "東南アジア華人と漢字文化" 国際交流. 第78号. 33-39 (1998)