1997 Fiscal Year Annual Research Report
人間活動による植生変化とその気候変動に及ぼす影響評価
Project/Area Number |
08241105
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
高木 幹雄 東京理科大学, 基礎工学部, 教授 (30013113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷 宏 山口大学, 農学部, 助教授 (80142701)
梶原 康司 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 講師 (60251196)
本多 嘉明 千葉大学, 環境リモートセンシング研究センター, 助教授 (60251774)
柴崎 亮介 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (70206126)
内嶋 善兵衛 宮崎公立大学, 人文学部, 教授 (70193886)
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Keywords | マルチレベルデータベース / LANDSAT / NOAA GACデータ / 土地被覆分類 / 土地利用変化分析 / 大気補正手法 / 地形補正手法 / 土地生産性 |
Research Abstract |
1)多数のパソコンをネットワークを介して並列に結合することで,多量のGACデータを効率的に自動処理するシステムを開発し,GACデータの処理を開始した。1年分のデータを約1ヶ月で処理することが可能となった。 2)東南アジアを対象にして,ランドサット画像にNOAA画像を組み合わせることで,土地被覆分類をより効率的に,かつ正確に行う手法を開発し,時系列ランドサット画像から土地被覆変化を抽出する作業を開始した。 3)土地被覆分類結果や,植生分類結果の現地検証用データとして撮影された地上写真を,ネットワークを介して分散データベースとして構築するためのソフトウェアを開発し,データベース化の作業を開始した。これにより,それぞれの撮影者が別個に作成したデータベースを,統合的に共有することができるようになり,地上写真データを容易に蓄積することが可能となる。 4)衛星データから時系列に得られた植生指標を,さらに気温や降水量のデータと組み合わせることにより,植生の季節変化と環境条件(気温,降水量)の空間的,時間的相関関係を明らかにすることができた。ユーラシア大陸では,特に寒冷地となる東シベリア地域では,森林が緑となるのが最も遅いものの,落葉するのも最も遅いことなど興味深い発見があった。 5)土地の農業生産性推定を基礎とする土地利用変化の推定モデルに関して,そのフレームワークが確立され,タイ国を対象として検証を行った。また,生産性の推定の基礎としてアジア地域で最も重要な穀物である水稲に関する生産性推定モデルを開発した。 6)衛星画像から推定される植生指標の信頼性を改善するために,大気補正手法,地形補正手法などが開発された。これによりNOAAデータから定期的に植生データを作成し,コンポジット画像を安定的に作成することが可能になった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 高木 幹雄: "NDVI変動観測のためのNOAA衛星データの相対的大気効果補正" 写真測量とリモートセンシング. Vol.34,6. (1996)
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[Publications] 安岡 善文: "ADEOSプログラムにおけるAVNIRの役割" 日本リモートセンシング学会誌. Vol.17(5). 62-67 (1997)
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[Publications] Nakayama,M.: "DMSP/OLS Imagery to Estimate Population" Proc.International Symposium on Resource and Enviromental Monitoring. (in print). (1998)
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[Publications] 本多 嘉明: "モンゴル草原における広域観測領域を代表する最小面積に関する研究" 写真測量とリモートセンシング. Vol.36,5. 20-26 (1997)
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[Publications] Hiroshi TANI: "Estimation of Surface Net Radiation Using NOAA-AVHRR Data" J.Agric.Meteorol.Vol.52(5). 587-590 (1997)
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[Publications] T.NEMOTO: "Effectiveness of tape migration for satellite image database" Proceeding of International Symposium on Remote Sensing. 52-57 (1997)