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1996 Fiscal Year Annual Research Report

九州における農業および農村社会の現状と展望

Research Project

Project/Area Number 08301014
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Section総合
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

木下 謙治  九州大学, 文学部, 教授 (00041757)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩元 泉  九州大学, 農学部, 助教授 (10193773)
米沢 和彦  熊本県立大学, 総合管理学部, 教授 (90108621)
篠原 隆弘  鹿児島大学, 法文学部, 教授 (10041089)
Keywords土地利用型農業の展望 / 大都市近郊の水田位置 / 混住化と集落自治 / イ草農業の家族 / 現代のむら
Research Abstract

今年度は、大別して三つの研究を行なった。ひとつは、土地利用型農業地帯の熊本県・八代群干人町の二つの農業集落の調査である。ここでは、イ草と稲作を組み合わせた経営で、農業粗収入8桁をこえる農業が多数存在している。集落単位でみると、中、上層農家は、小作などを通して経営規模を拡大しつつ、専業農家化していっている。いっぽう、零細農家は脱農化する方向にある。農家の家族構成も三世代家族のしっかりしたものが多く、後継者も多くの場合確保されている。イ草栽培が植付、刈取期の労働がたいへんであるが、調理人をやとい農繁期には集落で共同炊事を行なうなど生活上の工夫もされている。土地利用型農業の生き残りの一つの有力な型と言えよう。
ふたつ目は、福岡糸島地方の都市近郊農村の調査である。ここでは、少数の専業的農家は施設園芸(花)や野菜作に特化している。水田経営を中心とした土地利用型農業(稲作)は、個別農家では成り立ち難く、集落や生産組合などで集団的に対応する形が一般化してきている。福岡市近郊で家のあととりは残っているが、サラリーマン化し、農業のあととりは不在という形が一般化している。そうした農家の水田を、共同で耕作、維持する共同組織を更にのばしてゆく必要がある。集落は内外からの混住化が進んでいるが、集落の自治活動は活発化しているケースも少なくない。
三つ目は、九州全域の農業を農村を多角的に類型化した把握を行なうために、これまでの各調査年次の農業センサスの数字の利活用を試みている。センサスの資料はぼう大であるので、今年度は利活用の基礎的作業として市町村ごとのカード作成に力点をおいた。詳細な方法は次年度以降に行なう。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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