1998 Fiscal Year Annual Research Report
地方中小都市の開発戦略と地域動員に関する総合的研究
Project/Area Number |
08301016
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Research Institution | MIYAGI GAKUIN WOMEN'S COLLEGE |
Principal Investigator |
高橋 英博 宮城学院女子大学, 学芸部, 教授 (80206838)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武笠 俊一 三重大学, 人文学部, 助教授 (50157715)
武田 共治 弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (70206978)
佐藤 利明 岩手県立大学, 総合政策学部, 助教授 (10215816)
佐藤 直由 山形大学, 人文学部, 教授 (00125569)
今野 裕昭 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (80133916)
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Keywords | 地方中小都市 / 青森県八戸市 / 地域開発 / 工業構造の高度化 / 都市機能の高度化 / 転換期 / 周辺性 / 外来型発展 |
Research Abstract |
・ 1997年度に実施した「八戸企業アンケート調査」の集計結果をふまえ、その分析検討を行ない、レポートを作成した。そこからは、1985年以降になって進出するハイテク企業や情報産業に関する企業といえども、八戸市工業が置かれている「周辺」的な性格を色濃くしていることが明らかになった。さらに、八戸市の中小企業が置かれているその高度化にとっての厳しい現状が浮き彫りになった。 ・ 2回の研究会(1998年6月と12月)を開催し、各自のテーマに即した研究報告と討論を行なった。そこで明らかになった課題について補充調査を行ない、収集データの完全化をめざした。今年度は、とくに八戸市内の各担当の地域地区(中心商業地区、八戸新都市、周辺市街地住宅地区、漁村地区)の調査分析に力を注いだ。そこからは、工業機能の高度化と都市機能の高度化の過程は、市内の各地域地区に均等にあらわれるのでなくかなりの温度差をともなって顕現する、つまりは地域ごとの問題点をともなって顕現することが明らかになった。 ・ 各自のテーマごとに報告書を作成し、それを回覧しつつ相互検討を行なった。それをふまえて、報告書(A4版、280頁)を作成し刊行した。全体として、地方中小都市の戦後の地域開発過程、したがって地域社会変動は、その工業機能の高度化と都市機能の高度化の相互関連とその内実に視点を当てることから把握し得ることが明らかとなった。
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