1996 Fiscal Year Annual Research Report
多文化教育に関する総合的比較研究 -公教育におけるエスニシテシィへの対応を中心に
Project/Area Number |
08301025
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Section | 総合 |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
江原 武一 京都大学, 教育学微, 教授 (00012568)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹森 健 青山学院大学, 文学部, 教授 (60082632)
前平 泰志 京都大学, 教育学部, 助教授 (70157155)
天野 正治 筑波大学, 教育学部, 教授 (50000055)
小林 順子 清泉女子大学, 文学部, 教授 (20089288)
江淵 一公 九州大学, 教育学部, 教授 (60036845)
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Keywords | 多文化教育 / 公教育 / 比較教育学 / エスニシティ |
Research Abstract |
本年度は当初の研究実施計画に従い、次のように共同研究を進めた。 第1に、下記の研究課題について国別の研究班ごとに研究を進めるとともに、全体研究会を2回開催した。 (1)義務教育を中心とした公教育制度の歴史的展開と現状 (2)少数文化者集団(エスニック・グループ)の実態(全国・地域・学校レベル)と特質 (1)歴史的変遷とエスニシティの現代的特質、(2)政治的、社会経済的、文化的諸問題 (3)多文化教育の教育理念・教育政策・教育実践 (1)教育理念と多文化教育理論の動向、(2)教育政策の特徴と政策課題 (3)教育政策の推移と現状、(4)学校および教室における教育実践 第1回の全体研究会では、従来の研究成果や収集資料を集約し、各班共通の研究枠組と調査分析項目を設定した。また新たに収集すべき各国の文献リストを作成し、その収集と整理のための具体的な計画と手順を確定した。第2回の全体研究会では、各国別研究班の研究経過、研究成果の中間報告を行うとともに、各国別の多文化教育に関する作表作成要領を確定した。 第2に、本年度の中心的な作業である多文化教育に関連した資料や文献の収集整理とその第1次分析を行った。各国別研究班では、必要な場合研究協力者の協力のもとに、全体研究会で作成したリストを中心に、資料や文献を系統的に収集整理し、各班共通の研究枠組に従って第1次的な基礎分析を行った。また研究代表者を中心に、ERICおよび学術情報センターのデータベースを検索し、関連資料や文献の補充整理を行った。 なお本年度の研究成果の一部をふまえて、日本比較教育学会第33回大会(平成9年5月31日、大阪市立大学)において、課題研究「多文化教育の課題-公教育を中心に」を発表する予定である。
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